皆さんこんにちは!
今回は当院のダブルチェックの仕組みについて
ご紹介します。
当院の培養室では同時に数十名もの患者様の
受精卵・胚が培養されています。
これだけ多くの受精卵・胚を培養すると
凍結・融解時や培養している容器の移し替えなど、
受精卵・胚の取り違いが起きてしまう可能性のある操作が
どうしても出てきてしまいます。
そこで取り違いを絶対に起こさない仕組みとして、
二名のスタッフによるダブルチェックが行われます。
(ダブルチェックの様子)
ダブルチェックを行う施設はたくさんありますが、
当院ではダブルチェックにも研修を課し、
合格したスタッフにしかできないようになっています。
【なぜ研修が必要なのか?】
二人で確認するだけなのに研修がいるのか?
と、思われるかもしれませんが、
確認があまかったり、流れ作業で行ったりすると、
たとえ二人で確認しても間違いに気付かないことがあります。
その為に、わざわざ研修を課して
間違いが起こらない仕組みを設けています。
【何を確認するのか?】
胚を培養している容器にはすべてに患者様の氏名が書かれており、
書かれている色も変えることで識別をしています。
またそれぞれの容器に使用されている培養液の種類も異なるので、
そこもダブルチェックで確認を行います。
【当院のダブルチェックの方法】
当院でダブルチェックを行う際には
声に出しながら、指差し確認を行う
という工事現場のような光景が見られます。
ダブルチェックを行う際には
「間違ってないだろう」という意識ではなく、
「どこか間違えているかも」と常に疑うくらいの意識
を持たないと確認が流れ作業になってしまい、
取り違いを防ぐことはできません。
このように徹底したダブルチェックを行うことが、
「究極の安全」へと繋がります。
胚培養士R.H