胚盤胞は受精後5~6日育った受精卵で、母体へ戻した後の着床率が良いといわれています。
しかし胚盤胞になる発生率は個人差が大きく(30~60%)、すべての受精卵が胚盤胞になるとは限りません。年齢により発生率は低下し、特に高齢の方では体外培養による影響が大きいと考えられます。
当院では体外培養環境では胚盤胞まで育たなくても、お母さんの体内では赤ちゃんになる可能性があると考えており、40歳以上や採卵個数が少ない方に対しては前核期で受精卵凍結をして初期胚で移植を行っています。
もちろん凍結保存しているものに胚盤胞があれば胚盤胞移植を優先して実施しています。
当院の「調節卵巣刺激」は、良好な胚盤胞を得るためだけではなく(1個の良好な胚盤胞を得るためには、約10個の成熟卵子が必要)、移植のチャンスも増やしてくれます。