足元を満たす暗い海と 瞳に移るまぶしい空と
悲しみの数を刻み込むような その爪あとだけを覚えている


柔らかな胸元にひとつまたひとつ 鮮やかな花が咲き始める
根は深く骨を絶ち 熱を奪って行く 花びらは終わりを知らせる


耳元で響く誰かの声 いくら叫んでも届きはしない
失われてゆく奪われてゆく 色あせるようにみな消えてゆく


望んでも叶うことはないと 抗う果てに全てを知った
絶望のふちに張り詰めている 糸が切れるときの音色を聞く


朽ちかけた目の前をひらりまたひらり つややかな調の影か瞬く
その羽はどこまでも落ちてゆきそうな 暗闇の色をしている

朝(あした)の見えぬ夜 繰り返し時を重ねた

あぁ肺に流れ込む この灰色の感情にのまれる



カラカラ音を立てて 小さな輪を回してる

出口などはじめから無い 檻の中で尽きるだけ



抗うほどに 尖る刃が 傷口を抉った



変わらぬ運命なら 願うことは無益だと

分かってる分かってるの それでもまだ願ってしまう



闇の中できらめいた かすかな希望

縋るように伸ばした手が どうか届くように



胸を穿つ悲しみに すくんだ足を

一歩前に出すたびに とても怖くて



けれどもうこの輪廻から 抜け出したいの

夢見ていた幸せな ありふれた日々



終わりが近づく 夜明けを待ってる

水面に揺れる月明かり 見つけた星は小さくて
消え行きそうなその心 両手に包み祈ったの


数多の願い繋げたなら いつかは叶うそう信じて


繰り返してく時の中 差し込む光目指しても
果てなく続く暗闇を 抜け出す術はあるかしら


数多の願い繋げたなら いつかは願うそう信じて


星屑ひとつまたひとつ わずかな希望祈り続けて


夢物語また語り いつかは終わるそう信じて


「刻んだ足跡に眠るたった一つのカケラ
いまならきっと抜け出せる永遠に巡るこの季節から」