Avalon朝 Britannia王国 時代を象徴する二人の女傑

<地上の月輝>と謳われた詩人 Luna Ballad
苛酷な旅の果てに眼病を患い 光を失ってなお歌い続け
その詩を通して聴く者の心の闇に 希望の光を灯し続けた女性

<至上の薔薇>と謳われた女王 Rose Guine Avalon
暴君として知られた女王の姪であり 王位継承権第一位の姫であった
先王の治世下 その圧政に苦しむ民衆を解放した女性

「<権力者>によって<思想・言論の自由>が弾圧されるような時代は、
もう終わりにしましょう...弱い自分に負けない為にも、
私は大切な人の名前を背負った...嗚呼...Endymio...
もうどんな嵐が訪れようとも、私は歌い続けられる...」

「皆にもう一度誇りを取り戻して欲しい!
祖国を愛する心を、この国は皆が愛した故郷に戻れるだろうか?
冬薔薇は枯れ、今遅い春が訪れた...
私は此処に誓う!光の女神に祝福される薔薇になると!」

Britannia暦627年
時の...Flandre国王 Childebert6世
国号を神聖Flandre帝国と改め帝政を敷き
聖Childebert六世として初代皇帝に即位
<聖戦>と称し Britanniaへの侵略を開始...

<薔薇の騎士団>

それは...長かった苦境の時代を引き摺っていた人々が新しい薔薇の下
一つに纏まってゆく情景を綴った Luna Balladの詩の一節...

誇り高き炎を纏い祖国を護る為に剣を取った
胸に気高き女王の薔薇を抱いた同胞を
称えよ我らの<薔薇の騎士団>を

嗚呼...光の女神の祝福が在らんことを...
祈りの歌に見送られ 勇敢なBritanniaの息子達は戦場へと向かった...

「...Arbelge」時代が求めた英雄
それとて満ち足りた事ではない
いや むしろ欠けてさえいる
大切な何かを置き忘れてきてしまった...

「...Arbelge」理由などに意味は無い
斬ってしまえば同じ 悪意なき剣など無し
身を寄せる場所もなく
ただ血の雨の中を駈け抜けた時代...

「...Arbelge」繰り返す痛み
願わくば 戻りたいとさえ想った
何も知らなかったあの頃に
何一つ歴史は変わらないとしても...

...最初の惨劇...

「若者よ臆するな、震える膝を鞭打って進め
迫りくる敵軍は五千、何としてもこの森で食い止めろ...」

幼き日の思い出よ 泣き虫だった少年は
騎士の誇り 信念を胸に
絶望が渦巻く戦場へ...

その身朽ち果てようとも 守りたいものがあった...

母さんと木の実を拾った森...
父さんと釣りをした川...
君と約束を交わした丘...

幼き日の思い出よ あの夏の少年は
右手に剣 鈍い光を放ち
死神が招く戦場へ

その身朽ち果てようとも 守りたいものがあった...

彼は逃げない 運命は誰を選ぶ...
彼は逃げない 歴史は何を紡ぐ...

盲目の詩人 Lunaは静かに唇を開いた...

これより歌うは...ある娘が 大切なモノに辿りつく迄の詩
苛酷な旅よ 困難な途よ それでも娘は決して諦めなかった
物語は運命を呪うより 苦しくとも詩い続ける途を選ぶ
いづれ歴史が全てを葬りさろうとも 今は唯...瞳を閉じて聴いておくれ

愛しい人よ アナタは何処に
手掛かりひとつなく
孤独な旅の 道連れの詩は
遠い空へ 霞んで消えた

天堕つる雨 手の平に
零れ落ちた雫...

幾つもの深い森を抜けて 険しい山を越え
町から街へ 知人から他人へと
想い人を 尋ね歩いた

天翔ける追想 星空に
誓った接吻は...

虚ろな世界を 夕闇が包み込む
帰れぬ私は 独り何処へ往く

予言書が肯定する史実 争いの歴史
戦禍という名の爪痕 大地を灼き尽くす焔
家族...恋人...愛する者の消息も知れず
多くの者達が為す術もなく引き裂かれた時代

娘の旅は 道連れとなった詩を遡るように
とある城で牢番をしていたと言う男へ
そして...推測から確信へと辿りついてしまった
切なくも懐かしき調べ その詩を綴ったのは...

挫けそうな私をいつも支えてくれたのは
恋人が最期に遺してくれた この名も無き詩よ

「運命よ...例えお前が瞳から光を奪い去ろうとも、この唇からは詩を奪えない... 」

辿りつく詩は 夕闇に陽を灯し
枯れてなお花は 凛と其処に咲く

嗚呼...吹き荒れる悲しみの...

嵐が訪れ 全て薙ぎ倒しても
大切なモノは 絶えず此処に在る

君よ...大切なモノに辿りつく途を見つけたら もう迷うことなかれ

例え茨の途であろうとも 歌をくちずさめばそれもまた楽し

詩えない人生になど 意味はないのだから...

大切なモノへと...辿りつく場所へと...
白鴉が目指す地平...あの空の向こうへ...