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デニムの国から

このブログを読んでくれた すべての皆様に幸福が訪れますように・・・
たくさんの波乱万丈な半生をコミカルに 小説仕立てでお届けします・・・
同じような経験をした方に勇気と元気を与えられたら幸いです・・・
Wishing your happiness and prosperity!

本土で結婚式をあげると 多くても100人 大抵が

50-70人で 形式的な披露宴のあと 友人たちを

集めて二次会で盛り上がる・・・

そんなパターンが一般的であるが、ゴロウさんの

ところは 両親が一代でここまで築いた会社という

こともあり、得意先の社長 関係者がほとんどだった


どこそこの社長 だれだれの知り合い いわば

二代目のお披露目会と言っても 過言ではない宴

だった・・・・と今では思う


何しろ 見たことも逢ったこともない人ばかりを

わんさか呼ぶわけで・・・

手書きでせっせと招待状を書いたのだが

あ~だ~ こ~だ~と 難癖をつけられ 一体

全部で何枚書いたか 想像できないほどであった


招待状も文面を地元用にも 本土用にも使えるように

四苦八苦した

来客に出す 料理も 確かフルコースを2~3度

家族全員で試食して いいのをセレクトして

どこよりも 美味しい 素晴らしいものを・・・と

ゴロウさんのご両親は必死に気を使っていた


引き出物だけは 譲られない!と

私がデパートで直接見て 決めてみたところ

本来なら反対したかった姑も デパートの店員に

「お目が高いですね~ これはいいものですよ」と

云われたのを口実に 抜擢された


実際 この引き出物にした 大き目の器は

「たち吉」というブランドの 上品な器で 茶道の

先生もお茶の席で茶菓子入れとして 

使用して下さるほど お客様の反応は良かった


私の意見が通った 唯一の引き出物に

心の中で 小さくガッツポーズをしたのであった



                     つづく







新生活を始めたのは 普通のマンションいや

アパートだった・・ 実家に同居することを 

ご自身の経験から かなり気を使うことを懸念して

姑もすぐに賛同してくれた


アパート暮らしではあったものの 実家から

歩いて2分 走って1分ほどの距離で スープも

冷めないどころか、行動も見透かされてしまいそうな

そんなところだった・・・


仕事を始めてからと言うものの ゴロウさんは

両親の小間使いのように いや自慢の息子として

四方八方 連れまわされ・・・

息子が継いでくれるため メーカーから戻ってきた

喜びを 何よりも自慢したかったらしく


一週間のうち一回~二回ほどしか 新婚らしい

2人で夕飯を食べながら会話をする・・・

といった普通の暮らしができなかった


もちろん 総勢500名もの人間を集める準備は

もっぱら私の仕事となり、約3時間ほどはある

披露宴の段取り、余興、引き出物、もろもろの

細かいことを 一緒に考えてくれる人はいなかった


あまりに家族一同が 仕事の忙しさと それぞれの

わがままで次から次へと披露宴の内容を変更して

きたため・・・


哀れに思った 司会を頼まれた舅の友人が

私に手紙をよこしてきた


「困った事があったら なんでも相談しに来なさい」


ということが最後に書かれていた

どうゆう人たちの集まりであるかを周知していたに

違いない・・・


そんな司会者であったが、結婚後数年経つと

会社で出くわしても 知らん顔だったのは・・・

大して 私の事を親身に想っていなかったことと

想像できるが・・・


それほど 身勝手な家族であったことは

いうまでもない


                      つづく

女の子なら誰もが夢見るバージンロード

トレンディードラマに夢中だった学生時代から

結婚式には大いなる憧れがあった・・


綺麗なウェディングドレスを着て・・

素敵な王子様と海外の教会で 2人きりで・・


そんな理想とはまったくかけ離れた強烈な

宴となった


何しろ 総勢500人もの参列者を考えている

という・・・

そのつもりで大手のホテルを舅 自らが足を

運んで息子の晴れ舞台を予約したのであった


総勢500人・・・ 郷ひろみと二谷友里恵

はたまた 榊原郁恵と渡辺徹 といった芸能人

カップルがこぞって派手な挙式をテレビ中継

していたが、それに似た類の人数である


もちろん 私側の親戚 友人をかき集めても

せいぜい100人として・・・


8割がゴロウさんの親戚一族と相成るわけで・・


この準備とやらに追われ 理想の結婚式から

どんどんかけ離れて行ったのであった



                    つづく