先週の土曜日に高校同窓会に出席しました。
卒業以来、約35年ぶりです。
場所は横浜山下公園前のレストラン。
開催前に山下公園を散策しました。
ベルギービールのイベントを開催しており、
たくさんの人で賑わっていました。
私が通学していたのは県立の男女共学高校でした。
学年は約400名でしたが、その中から6名の幹事様が骨を折って下さり、
この会が実現しました。
卒業当時はLINEはおろかメールすらない時代でした。
全く連絡がつかない状態から幹事周辺のネットワークを繋いで、
会の開催までに約100名のLINEグループが出来上がりました。
その中から当日は約60名の参加がありました。
幹事の一人が私と同じワンゲル部の女性Mさんでした。
ワンゲル女子LINEグループで直々に誘われたこともあり、
勇気を出して参加を決めました。
いやぁ。
勇気が必要でした。
高校の頃なんて私は自分の考えなんてまるで持ってない、
空虚な女子でしたから。
その当時の自分を知っている人たちに会うというのが、
怖かったのですかね。
あとは、華々しく活躍しているであろう、
元同級生たちを見て、引け目に感じてしまうかもしれないなぁとか。
まあ色々事前に心配していることはあったのですが、
結果としては、
心配は無用でした。
クラス毎に用意されたテーブルに行くと、
当時のクラスメートだった女性が3名すでに来ていたのですが、
一目見て誰だかわかったし、当時のあだ名もすぐに思い出しました。
不思議なことに35年も過ぎてるのに、高校当時と同じ髪型の女性が多くって、
それもすぐに誰だか分かるポイントとなることが多かったです。
(髪型のことを言えば、男性陣はもはや誰が誰だかわからないので、
余計に誰が誰だかわからなくなっていた)
そのクラスメート女子の内の一人が、
実に個性的で、話す内容が滅茶苦茶面白い人でした。
結果的に、私はその女性のトークに聞き入っているうちに時間が過ぎていました。
それって、高校時代と全く同じだったことが面白かった。
そして想像していたとおり、
35年も過ぎると、社会で重要な任務に就いている人、
会社で着実にキャリアを積み重ねている人がたくさんいました。
逆に考えると、そんな成功している人たちだからこそ、
35年ぶりの同窓会にも、明るく出席出来るているのだろうなとも思いました。
全員の女性のことは知らないので、専業主婦は少数派だと思います。
以前の私だったら、その状況にひるんだかもしれませんが、
私なりに紆余曲折あり、今はまた専業主婦ですけど、
現状には幸せを感じているので、彼女たちのキャリアの話も穏やかに聞くことが出来ました。
会の終盤で、
これまでに、お亡くなりになった方の名前の発表がありました。
約10名いらっしゃいました。
ほとんどの方の訃報は知らずにいたので、ショックでした。
当時の笑顔が思い出されて、何とも言えない気持ちになりました。
「生かされている命をしっかり生きないといけないな」
と厳粛な気持ちになりました。
普段は思い至らない生かされているという現実が、
当たり前でないことを実感したからです。
会場に集まった大勢の同級生は、私と同じ55歳の仲間たち。
紛れもないその事実に圧倒されました。
職場でもお店でも、
「この人って何歳だろう?」
と知らず知らず、心の中で探りを入れなくても、
はっきりと年齢が分かっている清々しさがありました。
みんな全く違う人生を歩いているけれども、
生まれてからここまでの年数はみんな同じで平等。
与えられた時間をどのように生きたか、ということが違うだけ。
高校を卒業して以来、
そんな平等な集団に身を置いたことがなかったので、
懐かしく、居心地が良いなとも思いました。
会の最後に、幹事さんが、
「今年は55歳の年齢で開催できました。」
「次回も切りの良い60歳の年の開催することを目標に頑張りましょう」
とおっしゃってました。
その会にも出席したいな。
それまでの人生を、
しっかり生きていきたいと思った夜でした。
期せずして横浜港に花火が上がりました