【奈良】中将姫さまの當麻寺 | 備忘録

備忘録

主に神社仏閣のこと。
たまに犬や美味しいとこの日々の記録。

葛井寺の後、當麻寺へ。
近鉄南大阪線で藤井寺駅から当麻寺駅へ。
当麻寺駅からは徒歩で15分。

とその前に、當麻寺の途中にめっちゃおいしそうなよもぎ餅専門のお店があったのでちょっと寄ってみた。

当麻寺名物・よもぎ餅専門店
奈良県葛城市當麻55-1
9〜18時
當麻寺に来たならぜひぜひ寄ってほしいお店。
中将堂本舗のよもぎ餅は、拳大の甘さ控えめのあんつけ餅を一口の大きさにし、ぼたんの花びらをかたどったものだとか。

《中将餅と煎茶のセット  300円》
めっちゃおいしかったぁ。
よもぎ餅も美味しいのですが、お茶もめっちゃ美味しい〜。

他のメニューとしてきなこがけ草餅、草餅が入ったぜんざいがあり、よもぎ餅は持ち帰りや通販も。

無くなり次第終了のため、行きは開いていても帰りは閉まっていることもあるみたいなので要注意です。

さて中将堂本舗でよもぎ餅も食べたので當麻寺へ。
10分少々歩いて到着!

當麻寺
奈良県葛城市當麻1263
御本尊/當麻曼荼羅
當麻寺は創建時は弥勒仏さまのお寺でしたが、いつのころからか當麻曼荼羅のお寺として親しまれるようになったとか。

「仁王門」

広いなぁ。

「當麻寺  中之坊」
當麻寺最古の由緒を伝える塔頭で熊野権現が現れた場所に役行者が道場として開かれ、もとは「中院」。
《本堂(中将姫剃髪堂)》
本尊/導き観音
御利益/道に迷った時に行くべき道を示してくださるとして人生の節目に祈願するとよいとか。また、中将姫さまの守り本尊であることから女人の守り本尊として信仰されております。
導き観音さま御拝顔できましたぁ。

ちょうど〝牡丹まつり〟開催中。
ほかに大和三名園の一つ《中之坊庭園》、中将姫さまゆかりの宝物等を収蔵する《霊宝堂》、《書院・茶室》。 
書院ではヨガや写経・写仏、仏像彫刻、尺八教室が行われていておもしろそうだ。もう少し早く知ってたらなぁ😭

中之坊を出て伽藍三堂へ。

「伽藍三堂」
奥が曼荼羅堂、右が講堂、左が金堂。
本堂で500円を納めると本堂・講堂・金堂の三つのお堂が拝観できます。解説音声があるのが親切。

「本堂(曼荼羅堂)」
ご本尊/當麻曼荼羅(中将姫が織ったとされる蓮糸曼荼羅)
當麻曼荼羅は大きな厨子に収蔵。厨子を載せている須弥壇は源頼朝が寄進されたものとか。當麻曼荼羅でかっ!

「講堂」
主尊/阿弥陀如来坐像
脇に地蔵菩薩、不動明王、妙童菩薩等々。

「金堂」
本来の御本尊・弥勒佛、四天王、不動明王。
弥勒佛と多聞天以外の四天王は白鳳時代の仏さま。
弥勒佛さまは日本最古の塑像(粘土の仏さま)で四天王は日本最古の乾漆像。貴重な仏さまたち。

講堂の仏さまも金堂の仏さまも圧巻。四天王は西域の武人風でかっこよく凛々しいです。

「奥之院」
浄土宗総本山知恩院の奥院。

《奥院本堂(御影堂)》
本尊/法然上人坐像
法然上人坐像の脇に宝冠阿弥陀如来さまが鎮座。この宝冠阿弥陀如来さまがめ〜っちゃかっこよい。

《宝物館》
二十五菩薩来迎像に魅了。楽器を奏でていて躍動感があり楽しそうだ。
平等院の52体の雲中供養菩薩像に似てます。雲に乗ってないけど。

當麻寺は思っていたよりも広く、長い時を経て興味深い寺院になっていました。
御本尊が曼荼羅で宗派も真言宗と浄土宗。仏像もたくさんあって日本最古のものもあり、見どころ満載。
おもしろかった。

ところで、當麻寺といえば練供養⤵︎
本当はめっちゃめっちゃ練り供養が見たかったんですが、日程があわなくて残念。

仏面をかぶり装束を着て練り歩く様を一度は見てみたい。
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中将姫さま御縁日
「當麻寺練供養会式」
正式:聖衆来迎練供養会式
開催:毎年4月14日16時から

29歳で生きながら西方浄土へ迎られた伝説の女性、中将姫の伝承を再現した荘厳な宗教劇。
(練供養は中将姫が二十五菩薩によって導かれる様を演劇風に再現したもの)

現在では全国各地で練供養は行われており、當麻寺の練供養が元祖だとか。
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{余談}ドラッグストアで売られている漢方のツムラの婦人薬「中将湯」は中将姫さま由来のお薬。
創業者の母方の家に代々受け継がれてきた中将姫さま伝授のお薬なんだとか。中将湯の箱にあるお姫様の絵は中将姫さま。

関西に未練を残し帰宅の途へ。

帰りもフェリー。
ちょっとした豪華客船。
一番下のクラス《シングル 》*女性用⤵︎
やはり横になって寝るっていうのはいいですね。
次は外鍵のあるシングルデラックスにしてみようかな。(シングルは内鍵はあるけど外鍵がないんですよね)