バブル期の投資の概念はマネーを借りても投資する価値があるもので、絶対に損しない概念を投資は意味していた。

投資対象の代表格は土地とかがそうで、銀行からお金を借りて土地を買って、土地が上がって利益になり、土地は下がることなくこのロジックが繰り返された。

そういうのが土地神話にもなって、それが投資の典型であったことを話した。

土地が普通に買えるなんて、それも外国人が買えるという国、特に先進国では日本くらいに思える。

バブル崩壊後は投資にはリスクがあるという話になっている。

同時に、投資家保護が出された。

損をするほうが圧倒的に多くなったからだ。

バブル崩壊後の金商法改正で、これら投資家保護が対応された。

法律も若干の変更はあったが、基本は昔のままである。

法律というものは大枠は簡単には変えられない。

新金融でも、日本で商売するのなら日本の法律に従う必要がある。

金融が世界標準になったとしても、それよりも基本的な法律があり、それだけは絶対に順守しなければならない。

そして、この事が日本で新金融を立ち上げるときの難関でもあり、実は海外から守ってくれるものにもなる。

大富豪の絶対的価値が重要であると説明したが、ヒトに共通するような基本的価値というのもある。

西本は、こういう基本的価値を付加価値と定義している。

付加価値は一般的に使えるものになるし、多くのヒトにとって分かりやすいものでもある。

つまり、本能的に理解できる話である。

ただ、その価値基準はプラスではあるのだがバラツキがある。