リスクという概念をワザとわかりにくいものになっている。
リスクコントロールを日本語に訳すと「危険制御」だろうか、なんだそれはである。
わかりにくくすることで、都合の悪いことを隠せたりする。
これが悪い意味でもあるのだが、このあたりが金融のリスクの正体であり、リーマンショックの根底にある問題だと思っている。
金融の悪魔の世界でもある。
そして、このリスクはリーマンショックの後もきちんと残っているのだ。
極論をいうと、恐慌が歴史で繰り返されているもの、金融(この場合は資本主義金融)にはこのリスクが常に残っていて、リスクというのはいつか表面に出てくるからリスクと言われることを理解しなければならない。
資本主義はこの先も形を少し変えて残るわけだし、それがパニックになる(可能性は残っている)と影響は避けられないのは事実である。
少額資金を宝くじや博打で勝負するより確実性の高いものに多額の資金を投入するほうが結果的に安定して勝つというのがこの手の投資における王道理屈である。
これもリスクが少なくリターンを得る方法であり、ある意味では投資の範疇になるが、そういう良いものは殆どない。
参考までに、担保があるから大丈夫だなど言っていたら、残念だけど甘いと思う。
銀行はリスクが高い業務で必ず担保を取り、手堅い商売のように見せていたのに、バブル後の状態をみて、それが正しいと言えるわけがない。
多くのヒトは銀行が何故駄目になるのか理解できないと思うが、それでも現実を知っていればそういう状態に変わったと理解してほしい。
そして、同じようなことを通貨で言えるかどうかである。
多くの日本人は基本的に堅実者が多く、投機を嫌う、リスクを嫌う、リスクがあるならリターンなんていらないヒトが多いように思う。
だから預金が好き。
日本は高齢社会であるし、老後の事を考えるとその価値観は理解できる。
ただ、「預金」って何なのだろう・・・って事を考えたことがあるだろうか?
多分、本当の預金の特性なんて知らないし、知る必要もないと思っているはず。
でもキャッシュレスは多分銀行レスである。
これは西本が言った話ではない。
銀行が無くなるなら何を頼るのだ?
ブログでも、具体的に書いてしまうと、監督機関から指導がくる。
だから、雰囲気で想像してほしい。
法令順守は絶対であり、監督機関の指導に従う。
事実として、今までの話から多少のイメージ位は理解していただいたと思っている。
社名にあるトレードは金融を意味し、トレードの概念は価格の妥当性に大きく関係している部分である。
20年以上も考えているこだわりでもあり、数年程度で他社が対応できるほど簡単なものではない。
沢山の種類のクロッシングやマッチング系のトレードエンジンをつくり納品してきた。
この分野では多分だが圧倒的であり、自信のある部分でもある。
同時に金融の機械化におけるシステム資産として、非常に有効であることは事実だ。
それをどのように改良してどう使うか、ここが残念だけど今の段階で公開できない。
それとどうしても商法の関係もあり、会社における力関係というのを評価基準として重要視するヒトも多いと思う。
しかしながら現実の話でみると、実質的支配者という言葉があるが、これの意味するところを理解していないとダメである。
今回のフィンテックというのは、非常に難易度が高く、広範囲の業務をシステム化している。
その公開されている一部の商法的情報だけをみても、当該サービス全体を把握できるわけがない。
色んな部分でお金がかかり、関係者の誰がどういう部分にどれだけのお金をかけているか、そういう情報が重要なのだが、そういうのは開示されていないわけであり判断できるものでもないわけだ。
だから、投資でみるなら自己責任になってしまうのだが、法律に従う限り当方には大きな制約がついているので開示対応は制限されてもしかたない。
ただ、今までの話で、どれだけ難易度が高く、それを今回の関係者が理解できているなら、それなりに真剣に考えている事業であることも事実である。