「キャッシュレス」、この言葉がこの先に来ると信じているヒトが多いなら、キャッシュレス時代に何が必要か考えてほしい。

なおかつ、キャッシュレスが銀行レスを意味している部分がある。

銀行が間接金融であれば、キャッシュレスの意味することは究極の形の直接金融になる。

銀行が何をするのか、それは実はこのブログでも取り上げている。

ただ、それを行う(理解し準備している)銀行は大手だけかなぁ。

この銀行の話は今回は置いておこう。

先ほど究極の直接金融であることを説明したが、これをきちんと説明しないとダメだろうなぁ。

皆さんが理解しているような直接金融の事でない。

昔の日本の社会主義的金融と新金融(金融の社会主義化)が違うのと同じような意味合いである。

今までの直接金融は、資本主義的な直接金融である。

今回の究極の形とは、社会主義と資本主義がリンクした単純な金融の概念を意味している。

もっと極端にいうと、資本主義が平等化されることである。

銀行が関係するのが間接的な金融となるなら、それが無いから直接金融という理屈だけだ。

さらに良くわからなくなってしまうが、こういう新物は簡単に定義するのも難しいので、今回はこれ以上の説明を省きたい。

この新金融の中で価格の妥当性の重要さと、それを自動化することの難しさを理解しなければならない。

資産運用を真剣に考えているヒトは、この先に出てくるサービスで何を選ぶべきか、その知識として今回の情報を活用してほしい。

なぜなら、変なのも沢山でてくるかもしれないからだ。

資産を守るというのは、これから先の金融の変化を意識していないと駄目であり、価格の妥当性と信頼性を担保できているものを基準に選んでほしい。

そういうものを新しい投資として定義したい。

フィンテックで重要なのは、金融の信用力に関する部分を新技術による機械化で、それをどのように実現するかという部分になる。

その方法にブロックチェーン系をチューニングすると、良い感じになりそうだねぇというのが西本の見方である。

だからブロックチェーンも話題として良いが、その中で何が重要なのかを理解する必要がある。

金融の進化が凄いのであって、それにブロックチェーンを使うとさらに効率的だというだけでブロックチェーンはフィンテックの中では一部ということだ。

ブロックチェーンについては今回のテーマの最後あたりに話題にしたい。

こういう経済の成熟期においては、その特性に合わせた新しい金融に進化する必要がある。

今の金融というか中央銀行が主体となる資本主義は、高金利設定が基本であり、経済成長におけるモデルでもあると説明してきた。

現代でこの部分はすでにお役目終了である。

金融の神の話をしたが、それが各国の中央銀行と定義してきた。

昔は圧倒的な力(マネー量を調整できるので)を持っていたが、最近はどうだろうか?

多分だが、マネーの特性が中央銀行の制御から独立するようになったのだろうか。

金融も定義が変わって、資産を意味するようになったと思う。

つまり、日本は生産国から資産国になっているのだ。

発展途上国では中央銀行が無いのに、紙幣が価値をもっていたりする。

価値観というのは不思議なものである。

何を信用しているのか、その中で生活してみないとわからないことも多い。

価値が変化するのはわかるが、それなら価値を維持することが資産管理の目的になると思う。

そして、それを補うサービスが準備されてきている。

そしてマネーとは何かを再考する時期であることも理解できるはずだ。

極端にいうと、すでに金融工学(結局は資本主義理論)より、心理主体の価値観がこれらに勝っている時代になっている。

誰かが価値があるというから価値を信じる時代ではなく、価値の根拠を理解し、それが認められるものに資産をシフトするべきである。