この新金融の実現は、機械を使わないとダメである。
ヒトの能力では、残念だけど対処できない。
そこで色々と考えて、悪魔ではないけど、魔術を作ろうと思った。
魔術というのも、ヒトのつくったものらしいし。
だから、フィンテックを考えたとき、昔からの金融業務をシステム化することは事実であるが、それは金融をシステム化するだけであり、資本主義をシステム化するつもりはない。
相場が金融とリンクするなら、その相場は新しい金融のもとにできる、新しい相場の概念になる。
そうすると、色々と難しい問題に対処する必要がある。
フィンテックを考えるとき、昔の金融ノウハウは重要であるが、その欠点を理解し、その改善のために進化できるかというのが重要である。
新しい金融の中では、機械化は社会主義化を進めるのだ。
そして、この社会主義とはどういう定義なのか。
「より平等で公正な社会を目指す思想」を意味するのだが、究極的には無政府状態を意味している。
つまり、ビットコインが目指した世界でもあるが、その形を大きく変えて具体的にしていくのがこれからのステージである。
さて、新しい機械化が金融の欠点を補うとすれば、このバランスが調整される。
賢者というのは世の中に存在するものだ。
この状態を見ていて、上手く共存させようとしている。
インターネットは資本主義の為にあるのかと言われれば、情報の公平を実現している意味では社会主義的なものである。
ブロックチェーン系はどうなる。
インターネットと同じ特性がある。
近代金融は整理できるのだろうか。
ブロックチェーンは金融か?
金融の問題を解決するために考えられたようなデザインをしているが、基本的に金融ではない単なるシステムである。
だから、金融に使うとまだまだ欠点が出てくる。
それでも新金融を実現させる重要なキーワードでもある。
ここで金融というものを再考したい。
金融は信用(信頼)より成立するものである。
社会主義においても信用は必要になる。
金融は相場をつくり、その相場が物の価値を決めている。
物の価値というのは価格の妥当性を意味し、「妥当性」というのはどういう事かとなる。
実は金融において、「妥当性」と「信頼性」は非常に重要なキーワードになる。
妥当性と信頼性の意味は違うのだが、実はこれらは共に「心理学統計用語」なのである。
そう、ヒトの心理そのものの「ファクター」なのである。
実は金融の根底にある、よくわからない事を整理するには、このあたりから行う必要があるのだ。
資産を守る話をしたが、この「妥当性」と「信頼性」を考えないと、安心を実現できないということを意味している。
このあたりを「矛盾を整理する」という表現にしている。
そして、そういう事を自分で理解できる人こそ金融の本当のセンスがあると思うのだ。
そういうところをきちんとしたサービスをつくるなら、直感的に安心していただけるものになると思う。
良いものというのは、直感的にわかるものだ。
そのための「妥当性」と「信頼性」の整理である。