相場が大きく動き出す傾向が出てくると、不利側の恐怖が増大しパニックの連鎖が想定される。

売り崩しの速度が凄い時は、ある意味では集団的パニックの要素が出ている。

相場解析システムがヒトのパニックを認識し、パニックが落ち着くセリングクライマックスの状態を過去の事例より冷静に判別し、大きく逆張りしたとする。

エントリーの判別材料が過去の事例に頼っているというのが怖い。

過去は過去であり、現在が同じように動くとは限らない。

実際はシステムが判断を間違えて、まだセリングクライマックスでなかったら・・・、その相場解析システムが持ってしまった不利な買いポジションはどうなるのだろうか?

多分、ロスカットされて、さらに売りパニックが加速する。

なぜこんな話をしているかというと、金融は儲けることだと言ったが、その背景にあるのは相場の特性である。

つまり今の金融は相場を意味する言葉にもなっている。

金融の何かをつくるのであれば、実は相場のことまで考慮しておかないとダメである。

相場と関係ないようにみえても、実は深く関係しているのが金融システムである。