過去においてブラックマンデーでの反省があり、その後にサーキットブレイクなどの概念ができたが、現代の金融システムではサーキットブレイク程度の機能で内在しているリスクを回避できるものではない。

先にも話題にしたが、ヒトのパニックによる行為は相場のキャパを超えることにある。

相場のキャパというのは、一時的な状態において、ヒトの心理が安定している状況を基準にしている。

実際にブラックマンデーの対策が取引システムでは出来ていたのに、リーマンショックは起こったわけである。

リーマンショックの時にその原因が理解できたはずなのだが、現状でそのことを解っているのだろうか。

では、リーマンショックの対策は出来ていると思うか?

実はシステム的には対応が無理であり、景気対策の継続という方法をとっている。

これは対策というよりも延命であり時間稼ぎである。

時間稼ぎの間に何をしているかだ。

基本的に多くの相場系分析システムは相場より一歩遅れて動く。

相場がパニックになると、システムがそれに反応すればどうなるのだろうか?

自動化というのは、基本的に人真似をすることであり、パニックも真似てしまう場合があるのか。

システムがヒトとは異なる行動(処理)を行えるのだろうか。

基本的に相場解析はヒトの経験をシステム化している場合が多いと理解している。