既存の金融事業の多くの経営者は解っていると思うのだが、単純に今の営業方法を継続しても利益を得ることは出来ない。

そのことを理解し、対応している金融機関は準備が良い。

金融は次世代のシステム化に向かうが、その中では金融自体で稼ぐよりそれを動かしているシステムが稼ぐことを理解しているからだ。

だから、システムを他人任せにしていては、収益が下がることも、そういう対応している関係者は解っている。

相場に関与するシステムが出来たとして、というよりも色んな意味でその類が出来てきているが、必死なんだなぁと思っている。

システムは相場をサポートするものであり、相場に関与するとか支配を考えるべきではない。

システムの使い方を間違えると、相場への関与の度合いがキャパを超え想定外の動きを伴う可能性がある。

それでなくても相場はヒトの心理だと言っているのに、ヒトではないものが相場に強く関与するなどリスクの増大以外に何者でもない。

昔のブラックマンデーの時の事を言っているわけではない。

あれは、単純に言えばシステムの暴走の類である。

今はそれとは違う形で非常に危険なものだ。

暴走ではなく、システムの処理自体にそのリスクが内在しているからだ。