金融事業というのはこれだけ難しい内容だから、本当に資本金が集まるのは金融庁の認可が見える頃である。

資金の出し手も立上げ時が非常にリスクが高い超ハイリスク超ハイリターンの状態であることを認識している。

だから余力資金からスタートであり、最初から全速力にはならないものだ。

その中でも初期の参加メンバーというのは非常に重要である。

お互いのビジネスでの役割が明確でないとそういう関係にはなれない。

特に最近は金融業務の多くがシステム化されている。

システム化している部分は処理のフローが明確になっているワークエリアが中心となる。

ヒトの判断が必要となるような矛盾が関係している部分はヒトがカバーするのだが、それなりの能力が必要になるエリアだ。

フィンテックが金融業界を超えて広がる特性を持っているなら、矛盾部分を沢山のヒトで補う必要がある。

だが、そういうヒトは高い能力が求められるわけで、現実を考えるとそういうヒトを大量に採用することが難しくなる。

それでも、事業に可能性があるなら優秀なヒトは集まるものだ。

ヒトというのは不思議なもので、どこかで進化を意識しているのだろうか、やはり機械が真似できない部分(強い意思)がある。