金融の話に戻そう。 

相場を張る投機筋のヒト達、短期勝負のヒト達・・・。 

短期な相場はヒトの思想がそのまま出ている。 

長期相場でもヒトの思想は影響するが、少し特性が違う。 

特に長期の場合は流動性が大きいか小さいかで、解析方法が大きく違う。 

相場は上がるよりも下がる時のほうが数段速いという印象を経験的に知っているし、チャートの窓が開いたら、窓を埋める動きが出てくるとかそういうパターンについてはわかりやすい。 

これらは勝率でみると確度が高いのだが、ヒトの心理からくる典型的な動きなのだと思う。 

このような勝率が高いパターンでも大型株か小型株の違い、つまりは原資産の流動性の状況を加味した動きの特性は違うため統一した解析方法をつくるのは難しい。 

システム化しても効果が見えにくいエリアであり、この短期相場の解析だけは最後までヒトが支配するエリアなのだと思う。 

逆に、この部分にシステムが関与してくると厄介である。 

正しくコントロールできるのかという話である。 

金融の色々な業務がシステム化されるのだが、金融という言葉の意味もどんどん変わっている。 

相場を解析するシステムなど、西本が作るのかという話ではないのだが、実は相場のことも深く関係してくるのが新金融でもある。 

非常に難しい概念なのですぐに理解していただこうなどと思っていないものの、自分達が何をしようとしているのか、そういうヒントになればと思っている。