つまり、各国の経済が低迷した時に使われる金利政策が、リブラが普及することで制御不能になる要因が高まるわけだ。

経済を支配していた中央銀行の力が弱くなることを意味している。

それは国にとっても良くない要因である。

これが各国の金融関係者や国の関係者達が、リブラを毛嫌いする一番の理由だと思う。

米国の財務長官が、リブラについて「深刻な懸念を持っている」と表明したが、その内容はマネロンなどに悪用される恐れがあるためと説明していた。

それもあると思うが、それは前述に比べれば大きな問題ではない。

だから、金融機関がデジタルマネーを先に普及させ、この分野でも中央銀行が制御できる銀行に仕切らせたいのだろう。

もしくは、リブラのような特性を銀行法の支配下にする、このどちらかである。

多分、両方行うのだろう。