だから、政府は投資家保護ではなく、「投機家保護」を考えるべきだと思っている。

そもそも、バブルが崩壊し、投資環境が崩壊したことで、投機環境(にマネーが逃げた)しか残っていないわけで、それらを整備するしかない。

今の政府は、金融商品全般にはリスクがある(国債ベースの投信でも損をするかもしれないなど)ことを認識させているわけで、言葉は投資という上等なものであるが、中身は投機を理解させているとしか思えない。

言い換えると、小さかった投機環境が気づかないうちに巨大化し、投資環境を乗っ取ったというわけだ。

投資環境が崩壊したことで、投資家であった人達が投機環境に流れたということだ。

それでも、そういう過去の投資家頭の人が、簡単に投機に慣れるわけがない。

投機として割り切るなら、資金運用額の一部のみを投機に使うことでリスクを減らす概念が支配することになる。