4月22日(木) ITTO ユーカリが丘 四大奇書について  | ITTOユーカリが丘校のブログ  千葉県佐倉市 ずっと役に立つ学問のための塾

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今日は、本のご紹介

 

「西遊記」「三国志演義」「水滸伝」「金瓶梅」、これら4つの物語は、中国および東アジアにわたって古くから親しまれ、四大奇書と呼ばれています。

 

日本でそう言われているのでしょう。三大海戦とか、四天王とか数字羅列するのが好きそうなので、どこかで販売促進のキャッチフレーズでそうなったと思われるのですが、なににせよ、個人的には面白いと思っております。

 

 

「三国志演義」(さんごくしえんぎ)

 

西暦220年。後漢が滅亡し、新たな時代を創設するために魏・呉・蜀の三国が、三つ巴の戦いを繰り広げます。

中国の明の時代に書かれた時代小説。作者は羅漢中だといわれています。3世紀の晋の時代に記された歴史書『三国志』をもとにしています。多種多様な登場人物の性格も脚色されており、曹操は優秀ながら残忍で、孫権は血気盛んな情熱家、劉備は民を尊重する平和主義者

などとされています。

 

 

 

「水滸伝」(すいこでん)

 

 

各地で疫病が流行っている北宋の時代。仁宗皇帝は、竜虎山にいる仙人へ使いの洪信を派遣し、祈祷を頼みます。洪信はたくさんのお札が貼ってある「伏魔殿」という扉を見つけました。興味本位に開いてみると、中からたくさんの光が飛び出してきます。

伏魔殿には108の魔物が閉じ込められていたそうで、洪信が扉を開けたことにより、それらが世に放たれてしまったとのことでした。

 時は変わって、北宋末期。汚職や不正がはびこり、悪徳官吏を倒すために、宋江という男が108人の仲間とともに国に反乱を起こしました。梁山泊を舞台に、命をかけて戦います。

これも、明の時代に書かれた作品で、タイトルの『水滸伝』とは、「水のほとりの物語」という意味。反乱の拠点となった梁山泊は、実際に広大な沼地だったからだそうです。そこに総勢108人の男が集まり、彼らは英雄として語られるようになりました。108人は皆、事情があって世間からあぶれた人物です。それぞれの志と、彼らを宋江がまとめあげる様子が見どころになっています。

 

 

「西遊記」(さいゆうき)

 

「ドラゴンボール」ではございません。不老不死を求めて仙人に弟子入りをした孫悟空。さまざまな術を身に着けたものの、調子に乗って大暴れをしたために五行山に閉じ込められてしまいました。

それから500年後。唐の僧侶である玄奘三蔵は、観世音菩薩から命じられ、インドの天竺まで経典を取りに行くことになります。五行山を通りかかり、孫悟空の封印を解いて弟子にしました。猪八戒と沙悟浄も仲間に加え、旅を続けるのですが、行く先々に仙人や妖怪が立ち塞がり彼らの行く手を阻みます。明の時代に書かれた『西遊記』。

 

「金瓶梅」(きんぺいばい)

 

主人公は薬屋を営む富豪の男性、西門慶(せいもんけい)です。権力を手に入れ好き放題をしており、正妻を含め5人の妻がいました。

そんななか、蒸し餅を売っている武大(ぶだい)という男の妻、潘金蓮(はんきんれん)と密通をします。その後武大を殺して、潘金蓮を6人目の妻としました。武大の弟の武松は仇討ちを計画するのですが、なんと別人を殺してしまいます。命を狙われた西門慶と潘金蓮は、孟州へ逃げました。そこで西門慶は、未亡人の李瓶児(りへいじ)を見初めて7人目の妻にし、さらには使用人や芸者たちとも関係をもちます。明の時代に書かれた『金瓶梅(きんぺいばい)』。『水滸伝』のなかの武松にまつわるエピソードを抜粋しています卑猥すぎるとして何度も発禁になった過去があり、官能小説として知られています。

 

 

 

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ITTO個別指導学院ユーカリが丘校 高橋