ひょんなことから紫芋のパープルスイートロードが手に入ったので、
それを使っていろいろと楽しみました。
パープルスイートロードという品種は、
それまで染料や着色料として用いられてきた紫芋の中で比較的新しいもので、
市場に出回り始めた当初、それは「革命的」とまで言われました。
革命的な理由は、その美味しさ。
それまでの紫芋は味も素っ気もなく、特徴的な色だけが重宝されていましたが、
パープルスイートロードはなんと食べられる!?
ちょっと変な話ですが、味の良さによって革命的と呼ばれたのでした。
実際にカットしてみると分かるのですが、
紫色の断面にうっすらと白い斑点が浮かび上がります。
これはイモ類全般に含まれるでんぷん質で、
でんぷん質は分解されて様々な味へと変化致しますが、
この多さがパープルスイートロードで感じられる
「さつまいもの旨み成分」になります。
確かにそのまま焼いたり煮たりして食べても、
癖もなく繊維質もさほど感じられず、
さつまいもの香りと旨みを十分に感じられる紫芋パープルスイートロード。
ちなみに紫色の成分はポリフェノールゆらいのアントシアニン色素。
それは抗酸化作用などがうたわれています。
さてさて、そんなパープルスイートロードで楽しみたいと思うのですが・・・、
まず手始めに「さつまいも」のスイーツといえば、
代表的なスイートポテト。
じゃん。
パープルスイートポテト。
紫色が良い仕事しています。
ねっとり感、粘質が強めなスイートポテトとなりました。
さつまいもの香りと旨みも相まっておいしい。
ちょっと繊維質が残ってしまったので、☆マイナス1くらい。
パープルスイートポテト 評価:☆☆☆☆★
続いては、スナック菓子感覚で食べたい、と思い
こちら。
パープルスイートロードチップス。
これは見た目が良いですね。
紫芋の特長が一番生きて、まるで胡蝶蘭の花びらのよう。
薄くスライスして揚げて塩をふっていただきます。
この単純な味付けに応えられるのが素材の力。
これが美味しいのなんのって・・・。
パリパリぽりぽりと食べはじめ、口の中がさつまいもの旨みを欲し来る頃に、
あっという間にお皿が空に。
最高評価です。
パープルスイートロードチップス 評価:☆☆☆☆☆
さつまいものスイーツと言えば、
大学生が好んで食べたから名づけられたという大学芋。
それをちょっとアレンジして、大学芋のカラメルと合わせた
じゃん。
パープルスイートプリン(大学芋風味)。
下はパープルスイートロードが混ざるプリンで、
上には大学芋風味のカラメルをかけて食べます。
こんな名詞があるか分かりませんが、食べた瞬間
「和風プリン」という文字が思い浮かびました。
ちょっぴり苦みのあるカラメルの風味とさつまいもの風味が混ざり合い、
落ち着いた美味しさ。
ほうじ茶を淹れて食べたい。
パープルスイートプリン 評価:☆☆☆☆★
カラメルとの混ざり合いが美味しいので、ちょっと間接的な分だけマイナス☆かな。
という事で、優勝は・・・
パープルスイートロードチップス!
・・・、
何の優勝か分かりませんが、たっぷりと楽しみ、堪能いたしました。
優勝の味、パープルスイートロードチップスを再び食べたいと思います。
パリッ。
今回の料理につかった美味しい紫芋パープルスイートロードは減農薬栽培 コチラから▶
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栄養価にも優れる紫芋パープルスイートロード
■追記■6月13日
3カ月ほどのブランクを経て復活したパープルスイートロード。
それは悲しみの理由が・・・