ある日、僕は夢を見た。
今まで生きてきた人生の中で最悪の夢だ。その日以来、毎日のように同じ夢に
うなされる。
その夢は同じ夢とはいっても、いつも場所だけは微妙に異なっている。
微妙と表現したのは、おおよそ同じ場所だがそれが歩道橋だったりジュエリーショップの
前だったりファミレスだったりするのだが、決まって僕の通っている大学の文系側の校舎周辺
に限られているということだ。
しかし、そんな細かいことは所詮夢の中なのだからたいした問題じゃない。
この夢の中で重要なのは、もう一人僕の彼女がいるということだ。
夢の中の彼女は最近では、僕の前では見せたことのない蔓延の笑みを浮かべている。
ありえない。
そんなこと、あるわけがない。
僕は自分で自分に必死に言い聞かせるし、何度も目をこすって見直すが
そこに存在してるのは、間違いなく僕の彼女だ。
僕は理学系なので、めったに文系の校舎のほうに足を運ぶことはない。
三年も付き合っていれば、そんな僕の習慣を彼女は良く理解している。
彼女と会うときはいつも僕の都合のいい場所に呼び出している。
生来の我が儘な性格に加え、三年間も付き合っているという安心感が僕を傲慢に
させていたようだ。
そんな彼女に対する傲慢な僕の態度が、昼も夜も
僕にこんな夢を見させているのだろう。
けして醒めることのない最悪の夢を。
ー書き終えてみて思ったのは、けっこう考えた割には短かっ!てことでした笑
よろしければご意見、感想等コメントお願いいたしますー
一斗
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