国語についての徒然を続けさせていただきます。
国語といえば、よく
「なかなか伸びない科目」
と言われますね。
これが本当かどうかは置いておきましょう。
どの科目も簡単には伸びないからです。
算数・数学、英語だって、
同じく簡単には伸びないと思います。
果実を得るには、それ相応の努力と時間が必要です。
土(勉強機会)を耕し、
種(指導)を蒔いて、
世話をして(勉強)、
実(学力、成績)を得る
という原則というか、凡事をすっ飛ばして成果だけを得るのは
道理ではないのです。
ご家庭のご理解とご協力、
講師・教師の適切な指導、
本人の努力、
この全てが揃わないとどの科目もできるようにはならないと
経験から確信しています。
でも、
やっぱり国語力は伸びにくいと思う!
という疑念も少々あります。
そこでちょっと考えてみます。
なぜ、国語は伸びにくいのか?
仮説ですが、理由をざっと挙げてみます。
・前提とされる知識(漢字、語彙、体験、常識)が多い
・考え方、他人の思考回路に触れるため、
自分の思考回路とシンクロさせるのに訓練が必要
・授業が終わるとまた癖となっている思考習慣と言語活動に戻る
このように、国語は訓練すべきことが多くて時間がかかる
という印象はあります。
とはいえ、定期テストは別物です。
前提とされる知識や、文脈に表れる思考回路は
あらかじめ決められた範囲から出るため、対策すれば
定期テストには対応できます。
問題は広い範囲から出題され、
初見の文章を読み解く必要のある入試や、
根本的な国語力です。
そこで、問題設定を読み換えます。
何が国語を難しくしているのでしょうか。
ちょっとわたくしの失敗経験から、
国語を難しくしている要素を考えてみます。
これは、前回のエントリーで登場した、
カントやらヘーゲルやらで痛感して得たものです。
1)漢字が読めない
「陶冶」なんて普段使いません
2)言葉の意味が分からない
上の「陶冶」もそうですが、「蓋然的」とか「演繹」とか、
漢字から意味が取りにくいものが多く、
辞書なしでは読めません。
3)文が分からない
一文、一文が長く、主語も述語も解らなくなりました。
4)長くて読みきるのが辛い
上記が積み重なり、嫌になりました。
当時の教授から、「ネイティブのドイツ人でも読めない」と言われました。
5)要約ができない
1~4のことができていないので当然です
6)何の話をしているのか分からない
1~5に加えて、話題の背景的知識、歴史的素養、
作者の問題関心への共感度合などが含まれます。
難しい説明文を読み解くとき、生徒たちもおおよそ
このような感覚に陥っていると思います。
上記の体験から、国語力には↓のような能力が
必要なのかと導きました(括弧内は必要と思われる対策です)。
・語彙(日々の努力)
・漢字の読み書き(日々の努力)
・読みきる集中力(読書習慣)
・文法理解(文の構成 主語、述語、修飾語の理解と演習)
・要約力(主語、述語、修飾語が分かり、語彙があれば適切にまとめられる)
・論理的思考(要約の練習のなかで磨く)
また、こうした知識や技能だけでなく、
「生活経験」も必要だと感じます。
・抽象的思考への「慣れ」
(体験に基づく具体的イメージと抽象化された概念)
・コミュニケーション能力(共感力、空気を読む)
・常識
塾らしくテクニック的なことを言いたいのですが、
「努力」だとか、「習慣」だとか、「慣れ」だとか、
泥臭い対策ばかりが出てきてしまいます。
そして、必要と思われることを分割して挙げてみても、
なかなかたくさん出てきました。
奥が深い「国語」ですが、もう少し煮詰めて考えていこうと思います。
不定期でシリーズ化してみます。
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教室長 和田