わが家の猫「りー」が乳腺腫瘍であることは前に書きました。
腫瘍の部分が拡大し、出血もするものだから、子犬用の服をカバーにしていました。

(掲載済み)
しかし、このカバー方式は前足がカバーに引っかかって、とても歩きづらそうです。
あまり動かなくなっていました。
そこで、カバー方式を止めて、
いくつかのところに汚れてもよいようにタオルを置くことにしました。
「りー」が小さい頃からお決まりの場所だったテレビのチューナーの上、

寝るときもそれ用のタオルの上、

和室の窓際にもタオルを置くと、そこは昼間のくつろぎのときに使っています。

一時期より活発さが戻りました。
時に浴槽のふたの感触、入ってくる日射しを楽しんでいます。

キッチンの上に上れるようにもなりました。
水を飲んだのち、少しの間狭いふちの上にいました。
まるで「私の平行感覚はまだ衰えていないでしょ」
と、話しかけているようです。

食事の時間がくれば、僕の後ろに黙ってすわって、僕が気づくのを待っていることがあります。

ほんとうに行儀のよい猫なんです。
僕がこたつにすわっているときに、僕の前にくることは少なくなってきました。

ちょっとさみしいです。
もっとも僕がこたつにすわる時間が少なくなったので、仕方がないかも知れません。
今日は、やってきました。
「りー」には心の中で呼びかけました。
「5月も一緒だよ」
腫瘍のふくらんだところを時々見るのは辛いですが、
「りー」と生きる時間は、幸福な時間です。