「りー」のことを思い出していると、だんだん僕との距離が近くなってきたのが分かります。
家に誰もいないときは、僕が帰って玄関を開けると、
「おかえり」と言わんばかりに迎えてくれました。

夜になると、僕の蒲団の上に乗って寝るようになりました。

僕が「りー」の顔を見ると、これはご満悦な顔です。

重いので、毛布とかけ蒲団の間にくるように促すと、そこも気に入ったようです。

10年前を振りかえれば、「りー」が来た当初は、
まるで天使のようでした。
10年間、ご多分に漏れずわが家にもいろいろなことがありました。
その間、「りー」は家族に元気を与え続けてくれたんですよねえ。
「りー」は、乳腺腫瘍、家族が今日も獣医師に相談に行ったようですが、
手術をしてもしなくても、生きられる期間は変わらないだろうと言うことだそうです。
体の両側にできていて、大きいものは4cmあるとか。末期ですよね。
「りー」と過ごせるおだやかな時間は、そんなに残っていません。
今度は、家族で「りー」にできるだけのことをする番です。
今日も、「りー」は僕の前のこたつの上でくつろぎ、

そのうちうたた寝をしました。

この寝姿を見て、
「いつまでも一緒だよ」
心の中で、そう呼び掛けるのが精一杯です。
一日一日大事にします。