いきなりやってくれちゃいましたねぇー。
ブラウンGPの1-2フィニッシュ!!
まぁ、バリチェロの2位はラッキーではあるけれど、優勝したバトンに関しては完璧なレースでしたね。
ところで、ブラウンGPはすなわち、「元ホンダ」ということで、 日本でも注目されていたのではないでしょうか。
そして、バトンが優勝のチェッカーを受けたとき、ブラウンGPにホンダのイメージを重ねていた人は、おそらく複雑な心境になっていたのではないでしょうか。
でも、おそらくブラウンGPにホンダの面影を重ねるのは間違いだと僕は感じます。
車体は確かに、ホンダが昨シーズンを捨ててまで開発した車体そのもの。このへんにホンダのイメージを重ねるのだと思いますが、その車体を開発したのは会社としてのホンダではなくホンダF1というレースチーム、すなわちブラウンGP自らが作り上げたもの。そして、エンジンはメルセデス。ホンダの面影などどこにもないんですから。
でも、ホンダの撤退で参戦はほんの2ヶ月前まで危ぶまれていたというのに、なんとか参戦に漕ぎ着けたその執念が最高の形で実ったという意味で、ブラウンGPには拍手を送りたいですね。
今年のF1は、レギュレーションの大幅な改正によって、明らかに各チームの差が縮まっています。
車は確かに格好悪くなりました。それは間違いなく残念なことですが、そんなことよりも各チームの差が縮まって、おもしろいレースが展開されていく気配を垣間見た気がします。
チームの勢力図もいまのところ、去年までとは違うようでそれもまたおもしろそうです。
ただ、不調だと言われていたマクラーレンのマシンを4位(トヨタ トゥルーリの25秒加算ペナルティーで正式には3位)までもってきた昨年のチャンピオン、ハミルトンは今回のレースで、彼の実力を本当の意味で示すことができたのではないでしょうか。
僕も今までずっと思っていたことですが、ハミルトンが速いのはマシンの力に頼るものであると思っていました。
ですが、今回の結果を見ると、彼が真に実力のあるドライバーであることを認めざるを得ないですね。
日本にはアンチハミルトンがたくさんいますが、それは彼のキャラクターのせいであり、真の実力を見せ付けられればきっと彼の見方も変わってくるんでしょうね。
トヨタ勢もよく頑張りました。予選を除外扱いされ、2台ともピットスタートの中、トゥルーリは3位でチェッカーを受け、グロックも5位。うまく行けば、今年どこかでトヨタが勝てる日がくる可能性を感じました。
残念ながらトゥルーリの3位は、最後のセーフティーカー走行中、ハミルトンとのポジション入れ替えが原因で25秒追加のペナルティーで幻となってしまいましたが(とはいえ、なにか解せない感じはある)今年のトヨタはやってくれそうな気がします。
唯一の日本人、中嶋一貴は開幕戦リタイヤ。運悪く路面の段差にリヤタイヤを取られてグリップを失いスピン。ウォールにクラッシュしてレースを終えました。
残念な結果ではありましたけど、今年のウィリアムズのマシンは速いようなので今後に期待ですね。昨年以上にポイントは取れるんではないでしょうか。もちろん、つまらない接触をなくせば、の話ですが・・・。昨年は本当に多かったですからね、一貴の接触シーン。
まぁ、今回は接触でもなく、仕方なかったリタイヤだったと思います。
最後に、残り3周で接触、リタイヤとなってしまったベッテルとクピサ。
なんでも、レース終了後に、ベッテルに対し、この接触の原因を作ったとして次戦10グリット降格のペナルティーが言い渡されたそうですが・・・。
あれは完全にレーシングアクシデントだと僕は思います。
確かに仕掛けられたベッテルはタイヤを使い切っていて、そこで無理をして抑えようとしなくともそのうち抜かれていたでしょう。
これはタイヤのせいであり、今回のソフトタイヤはグリップが10周と持たないタイヤ。ラスト3周の時点でソフトタイヤを使い切ってしまったベッテルと、グリップに余裕があるクビサとは明らかなる速さの差がありました。
だからといって、そこで易々と道を開けてしまうのはレーサーとしてはやはり許しがたいことなのではないでしょうか。
逆にいえば、クビサにしてもここで無理をしなくてもベッテルを交わすのは時間の問題でした。コーナーで勝負しなくとも、グリップのないベッテルの車はストレートで加速しなくなっていたので、先のストレートで楽にかわせていたはずです。それでも、前にはまだバトンがいる。もしかしたら届くかもしれない(この時、バトンもソフトタイヤだった)だから一刻も早くベッテルをかわしたい。
経験を積んだベテランなら、守りに入る決断をすることのほうが賢い選択だと思うのかもしれません。
先でかわせるからと、無理はしなかったかもしれません。
でも、若いふたりの頭には常に上へ行くことしかなかったのでしょう。
ただ、僕としては守りに簡単に切り替えるようなドライバーには正直あまり魅力は感じません。
結果は残念でしたけど、ファイト剥き出しの、いいバトルだったんじゃないでしょうか。
レース後のインタビュー記事を見ていると、お互い遺恨は残っていないようですしね。クビサもどちらかといえばファイタータイプですし、ベッテルの気持ちもよくわかっていたんじゃないでしょうか。
だからこそ、ベッテルに対するペナルティーはありえないと僕としては思うのです。
それならば、スタート直後の1コーナーでの出来事だって、誰かにペナルティーがでないとおかしいと思うのですが・・・。
あれをレーシングアクシデントとしながら、なぜこの件はペナルティー対象になるのか不思議で仕方ありません。