自己満足のアピールなら、あわててする必要はない | いってつの適当なMotor Sports ブログ
なんのことかと言えば、F1のエンジン変更のこと。

2014年からは1.6L V6ターボになるわけだが・・・。
なんでこういう変更になるかといえば、結局のところ「環境問題」というのが大きいんだろう。

じゃあ「誰にクリーンをアピールするか」ということなのだ。
少なくとも、当事者やファンにアピールしたところでなんの意味もない。
アピールしなければいけないのは「レースを環境破壊のコンテンツだと考えている人」にである。
ただ、正直に言ってそういう人たちが「へー、排気量を下げたんだ。ならエコだしいいんじゃない?」・・・なんて考えになるとは到底思えない。そういう人たちが望んでいるのは「内燃機関でのレースをやめさせる事」なんだから。
正直、自分には今回の変更は「当事者の自己満足」にしか思えない。

もちろん、だからといって「だったら別に変える必要性は無いじゃん」とはいかない。
やはり「エコとの共存」という意味では、こうした取り組みは不可欠ではある。
なにもしなければ結局は叩かれてしまうわけだから、そういったアピールは必要なのだ。

ただその「自己満足なアピール」を急がせる事は、F1にとってはマイナスにしかならないだろう。
現にエンジン供給メーカーは3社になるとも言われている。そしてプライベーターは新しいエンジンのために多額のリース料が必要となり、活動に多大なる影響が出る恐れがある。
そんなことを望んでいるファンなどいないんじゃなかろうか。

そもそも「レギュレーション」として捕らえるからおかしくなるのだ。
「エコとの共存」という信念を持ち、中長期的なプランが必要かと思う。
それは運営者側も競技者側もである。
「できない、できない」言ってたんじゃ「やる気ねぇだろ」と思われても仕方ない事。
だからといって「本当に出来ないのに無理してやらせた」ではすぐにボロが出てくるのも目に見えている。

エコは大切だが、そのためにF1が潰れてしまってはそれこそレースを環境破壊という人たちの思う壷である。