『ほらふき男爵の冒険』
(ビュルガー編、新井皓士・訳、岩波文庫)を読了。
ミュンヒハウゼン男爵が語るホラ話が満載の本。
その奇想天外な内容には、
唖然としたり抱腹絶倒したりせずにはいられないでしょう。
理屈っぽいことを一切考えずに、
素直に面白がるのがベスト。
男爵の冒険の舞台は、ロシア、トルコ、イタリア、北極、
果ては月や地下世界にまで及びます。
珍妙な話、スケールのでかい話が次々と繰り出され、
とてつもなく奇妙なキャラクターたちが登場する物語からは、
マンガの『ワンピース』を連想しました。
悪魔の実の能力者みたいな5人の部下と
トルコで暴れ回る(?)話なんて、特にその印象が強いですねえ。
ドレーによる百数十葉もの挿絵も、
なかなか味があって魅力的。
キレイな絵、というわけでは決してないけれど、
『ほらふき男爵の物語』に潜む「風刺性」を
見事に表現した絵だと思う。