翌日、ホテルをチェックアウトして直ちに「大善」さんに向かいました。細かい雨が降り始めましたが、まだそれほど気にはなりません。



 一日遅れで、ようやく願いがかないました。こんな甘くて切れのいいそばを500円や600円で提供してくださるのですから、感謝の念以外には浮かびません。


 店を出て「あんき」さんに向かうと、臨時休業とのこと。とことん、縁がないようです。ただ、昨日も書いたように、そばはハシゴが基本ですから、二軒目を目指さねばなりません。しかし、その途中で予定を大きく変えてしまうものを見つけてしまいました。それは後程。


 実は校舎の方が教えてくださったお店があったんですよ。だから、もし「あんき」さんが営業していたら、3軒はしごする予定だったんです。(笑)


 ちょっと強くなった雨の中、駅に向かいます。たどり着いたのは、「ぼっち」さん。以前長野に通っていたころには、なかったお店です。



「いつやるか? 今でしょう」と始めた林 修の日々雑感

 

こちらも十割そばです。珍しく写真も撮りました。



「いつやるか? 今でしょう」と始めた林 修の日々雑感


 「大善」さんと甲乙つけがたいなあ。駅近でこのクオリティはありがたい話です。


 おなかも満ちました。それでも向かったは、



「いつやるか? 今でしょう」と始めた林 修の日々雑感


 バスターミナル地下にある「草笛」さん。そば自体は、先の二軒に比べるとやや落ちる感もあるのですが、クルミだれのおそばがおいしんですよ。そしてボリュームは凄まじいものがあります。大盛りなんて頼んだら、ホントにバケツみたいのが出てきますよ。よほど自信のある方ではない限り、普通盛りをお勧めします。


 結論を言えば、入りませんでした。というよりも入れませんでした。満席だったんですよ。ちょっとホッとしましたね。もし空いていたら、入っていたと思います。長野に来ることなんて、めったにないんだから、とかなんとか言い訳して。(こういう言い訳能力にかけては「チームD]のメンバーは極めて優秀です。)


 心残りと安堵のほどよくミックスされた思いを抱えて、以前校舎のあったビルの前を通ると「テナント募集」の札が。街を歩いていると、本当に数多くのこの札を見ます。地方経済の冷え込みが叫ばれて久しいなか、次の選挙で勝った政党には、こういう札が一枚でも減るような政策を実施してほしいものです。


 でも、元気なお店もありました。



「いつやるか? 今でしょう」と始めた林 修の日々雑感

 

 ここです。路地裏にあるこのお店で毎週野菜やら果物屋らを買い込んで帰るのが楽しみだったんですよ。お店があっただけでなく、皆忙しそうに働いていて、かつてと全く変わらぬ活気がありま」した。リンゴを買おうと思っていたんですが、ちょっとロットが大きくて。今回は荷物を大量に抱えているので、泣く泣く断念しました。「秋映」がとてもおいしそうだったんですがねえ。



 こんなふうに市内散策を終えたのちに、本当は二時台の列車で戻るつもりだったんですよ。それが大きく変わったのは、



「いつやるか? 今でしょう」と始めた林 修の日々雑感


 このポスターが目に入ったからです。何と当日券があるというではありませんか。列車の時間を直ちに変更して、権堂入口にある北野文芸座に飛び込んだことは言うまでもありません。



 次回はいよいよ、長野完結篇です。お見逃しなく! というほどのものでもありませんが。(笑)