東京都が、客から従業員などへの迷惑行為「カスタマーハラスメント」(カスハラ)を防ぐため、全国初の条例制定を目指しているそうで。
法律には無案内だけど、条例がなくても場合によっては罰せられるはず。
例えば、脅迫罪とか強要罪などに該当しそう。
とまあ、これは置いといて。
クレーマーがよく言うセリフ「お客様は神様だろ」。
だから何でも言うことを聞けと言いたいんでしょうかね。
客が上、店員が下だから、従うのが当然とでも思っているのかな。(実際には対等でしょ)
よしんば「お客様は神様」だとしても、自分から言うのはいかがなものかと。
そもそも、神様ってそんな無理難題押しつけてきます?
でも、こういうセリフを言って店員に威張り散らすのは、その人が苦しいからだと、つい想像してしまう。
実際は、自分は取るに足らない存在、無力、大事にされない等々、心の奥底で自分を否定しまくっていると思ってしまう。
生きづらいよね。
もちろん、本人は気づいていないでしょう。
書籍『<叱る依存>がとまらない』村中直人著(紀伊國屋書店・2022年)によると、叱る人が受け取る報酬に「自己効力感」や「処罰感情の充足」があるそうです。
怒って相手に罰を与えて、自分が期待していた結果になれば、「自分って凄い奴だ」なんて快感を得られるってことになるのかな。
だとしたら、止められないかも。
「お客様は神様です」という言葉が一人歩きして悪用されているのは、三波春夫さんにはお気の毒なことだと思います。
因みに、三波春夫さんは昭和を代表する演歌歌手のお一人です。
若い方はご存知ないかもしれませんよねえええ。
言葉の真意については、こちらに詳しく書かれています。
三波春夫オフィシャルサイト「お客様は神様です」について
ウェブサイトより一部引用します。
ご本人がインタビューに答えた時のお話です。
『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』
そして、
三波にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンスのことです。また、「お客様は神だから徹底的に大事にして媚びなさい。何をされようが我慢して尽くしなさい」などと発想、発言したことはまったくありません。
だそうです。
第一、人が言った言葉を真理のように振りかざすことがちょっと変です。
店員に噛みついてばかりいると、出入り禁止になっちゃいますからね。
各地でスーパーの閉店が相次いでいる昨今、困るのは自分になる可能性も大です。
(スーパーだけじゃないけど)
「買ってやってる」じゃなく「売ってもらってる」という感謝の気持ちも大事じゃない?
人口減少ばく進中の日本においては、今までのようなサービスが受けられなくなってくると言われてますからね。
実際、路線バスもね…。
話がそれ始めたな。
この辺で止めておこう。
そうそう、ついハラスメントしちゃうとか叱り過ぎちゃうって人は、ご自身の胸に手を当ててよーく考えた方がいいですよ。
難しければ、プロの手を借りてください。
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