☆おふざけ企画です☆
艶友で素敵作家のさなはん♪が、もうハラワタよじれるくらい笑えるお話を書いておりまして
それに勝手にコラボさせてもらったものです
※お読みになってくれる心広い方へ
この話を読む前に、、まずはコチラをご覧ください
→さなはん♪の艶ぶろぐ・窓からの訪問者S
→ワタクシ里桜の前記事・midnight coffee break~土方歳三~
コチラを読んでからの方が笑えるわかりやすいと思いますwww
ではどうぞーー♪
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
里:『ねぇねぇさなはん、今日も疲れたよねー』
さ:『ホントだよ どうしてこう毎日やることがたくさんあるのか…』
里:『ね、夜くらいはいろんなこと忘れてのんびりしたいよね』
向かい合ったソファに座り、さなと里桜はしばしのリラックスタイムを楽しんでいた
里:『あ、コーヒーでも淹れようか ちょっと待ってて』
里桜が立ち上がろうとしたその時…
「コーヒーなら淹れたぞ」
そう言って部屋に入ってくる一人の男性
さ・里:『『土方さん』』
土:「女の話は長いからな」
言葉はぶっきらぼうでも、こんなふうに気遣ってくれる彼に、さなも里桜もすっかり虜になっている
トレイに乗せられたカップをテーブルに置くと、部屋中にコーヒーの香りが立ち込める
豆から丁寧に挽かれたコーヒーだからもちろん美味しいが、彼が淹れてくれたというだけで、それは格別なものだ
おいしいコーヒーに満足していると、さながふいに何かを思い出した
さ:『そういえばさ、私こないだ食べたお菓子が美味しくてね』
里:『へぇ~!どんなお菓子?』
そう尋ねたとき、ふいに窓に人の気配がした
「それはコレだろう?」
さ・里:『『たっ・・・高杉さん!!!』』
高:「よう」
里:『よう、じゃありませんよ高杉さん、ここ30階…』
高:「細かい事は言うな」
細かい事か!?というツッコミをしかけて言葉を飲み込む
言ったところで、どんな仕返しがあるかわかったもんじゃない
高:「ほらよ」
差し出された包みをあけると、よもぎ大福がたくさん入っていた
さ:『そうだよねぇ アンタの土産はコレしかないよね』
高:「なんだ、文句あるのか?あれだけ食っておいて しかも人をあんな帰し方しやがって…」
ハハハ、と笑って誤魔化すさなの肩に、大きな手が下りる
後ろで土方さんが睨みを効かしていた
土:「なんだ高杉 お前まだそんなところから出入りしてやがんのか」
高:「お前こそ何だ 当たり前のようにこの部屋にいやがって」
部屋の空気が一瞬張り詰める
このままじゃマズイ!
里:『あ、あのせっかくなんで、お二人の分もコーヒー淹れて、みんなでこのよもぎ大福食べませんか?』
なんとか取り繕うとした里桜に、二人の冷たい視線が突き刺さる
土・高:「みんなで…だと?」
里:(ヒィッ・・・・・!)
土:「俺は甘いものは苦手だ」
高:「このよもぎ大福にコーヒーなんて、合うわけがねぇ」
一触即発、万事休す!!
ぎゅっと目をつぶったとき、ふっという笑い声が聞こえた
恐る恐る目を開けると、土方さんと高杉さんが、目を合わせて笑っていた
土:「ま、確かに気にいらねぇけどな」
高:「さなと里桜の前だ 一緒にいただこう」
そう言って、スツールに腰を下ろす
里:『あ、じゃあお二人のコーヒー淹れてきますね』
そういう里桜を、土方さんがスッと制し、
土:「コーヒーは俺が淹れる コイツのためというのが気にいらねぇがな」
そう言ってキッチンへ入っていく
高:「素直じゃねぇな コイツの淹れたコーヒーを飲ませたくないだけだろ」
高杉さんのその言葉に、思わず赤面する里桜
高:「でもさ 結局土方の本命って、お前らのどっちなんだ?」
さ・里:『えっ?どっちって…』
目を合わすさなと里桜
どことなく気まずい
そんな二人を見て、高杉さんがさも楽しげに高笑いする
高:「ま、どっちでもいい いずれお前たちは俺に惚れるだろう」
さ:『はぁ!?』
里:『はぁ…』
その自信はどこから来るんだろうと思いながらも、さなと里桜はふふっという笑いだけを返した
ほどなくして土方さんが淹れたてのコーヒーを持ってやってきた
コーヒーによもぎ大福、という組み合わせは、どこか異色のようで実は合っている(かもしれない)この4人にピッタリなのかもしれない
―midnight coffee break・番外編~お茶うけにはあのお菓子~完―