☆おふざけ企画です☆


艶友で素敵作家のさなはん♪が、もうハラワタよじれるくらい笑えるお話を書いておりまして


それに勝手にコラボさせてもらったものです



※お読みになってくれる心広い方へ


この話を読む前に、、まずはコチラをご覧ください


→さなはん♪の艶ぶろぐ・窓からの訪問者S


→ワタクシ里桜の前記事・midnight coffee break~土方歳三~


コチラを読んでからの方が笑えるわかりやすいと思いますwww



ではどうぞーー♪



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里:『ねぇねぇさなはん、今日も疲れたよねー』


さ:『ホントだよ どうしてこう毎日やることがたくさんあるのか…』


里:『ね、夜くらいはいろんなこと忘れてのんびりしたいよね』

向かい合ったソファに座り、さなと里桜はしばしのリラックスタイムを楽しんでいた


里:『あ、コーヒーでも淹れようか ちょっと待ってて』


里桜が立ち上がろうとしたその時…



「コーヒーなら淹れたぞ」



そう言って部屋に入ってくる一人の男性


さ・里:『『土方さんドキドキ』』


土:「女の話は長いからな」


言葉はぶっきらぼうでも、こんなふうに気遣ってくれる彼に、さなも里桜もすっかり虜になっている



トレイに乗せられたカップをテーブルに置くと、部屋中にコーヒーの香りが立ち込める


豆から丁寧に挽かれたコーヒーだからもちろん美味しいが、彼が淹れてくれたというだけで、それは格別なものだ


おいしいコーヒーに満足していると、さながふいに何かを思い出した


さ:『そういえばさ、私こないだ食べたお菓子が美味しくてね』


里:『へぇ~!どんなお菓子?』


そう尋ねたとき、ふいに窓に人の気配がした



「それはコレだろう?」



さ・里:『『たっ・・・高杉さん!!!』』


高:「よう」


里:『よう、じゃありませんよ高杉さん、ここ30階…』


高:「細かい事は言うな」


細かい事か!?というツッコミをしかけて言葉を飲み込む


言ったところで、どんな仕返しがあるかわかったもんじゃない


高:「ほらよ」


差し出された包みをあけると、よもぎ大福がたくさん入っていた


さ:『そうだよねぇ アンタの土産はコレしかないよね』


高:「なんだ、文句あるのか?あれだけ食っておいて しかも人をあんな帰し方しやがって…」


ハハハ、と笑って誤魔化すさなの肩に、大きな手が下りる


後ろで土方さんが睨みを効かしていた


土:「なんだ高杉 お前まだそんなところから出入りしてやがんのか」


高:「お前こそ何だ 当たり前のようにこの部屋にいやがって」


部屋の空気が一瞬張り詰める


このままじゃマズイ!


里:『あ、あのせっかくなんで、お二人の分もコーヒー淹れて、みんなでこのよもぎ大福食べませんか?』


なんとか取り繕うとした里桜に、二人の冷たい視線が突き刺さる


土・高:「みんなで…だと?」


里:(ヒィッ・・・・・!)


土:「俺は甘いものは苦手だ」


高:「このよもぎ大福にコーヒーなんて、合うわけがねぇ」


一触即発、万事休す!!


ぎゅっと目をつぶったとき、ふっという笑い声が聞こえた


恐る恐る目を開けると、土方さんと高杉さんが、目を合わせて笑っていた


土:「ま、確かに気にいらねぇけどな」


高:「さなと里桜の前だ 一緒にいただこう」


そう言って、スツールに腰を下ろす


里:『あ、じゃあお二人のコーヒー淹れてきますね』


そういう里桜を、土方さんがスッと制し、


土:「コーヒーは俺が淹れる コイツのためというのが気にいらねぇがな」


そう言ってキッチンへ入っていく



高:「素直じゃねぇな コイツの淹れたコーヒーを飲ませたくないだけだろ」


高杉さんのその言葉に、思わず赤面する里桜


高:「でもさ 結局土方の本命って、お前らのどっちなんだ?」


さ・里:『えっ?どっちって…』


目を合わすさなと里桜


どことなく気まずい


そんな二人を見て、高杉さんがさも楽しげに高笑いする


高:「ま、どっちでもいい いずれお前たちは俺に惚れるだろう」


さ:『はぁ!?』


里:『はぁ…』


その自信はどこから来るんだろうと思いながらも、さなと里桜はふふっという笑いだけを返した


ほどなくして土方さんが淹れたてのコーヒーを持ってやってきた


コーヒーによもぎ大福、という組み合わせは、どこか異色のようで実は合っている(かもしれない)この4人にピッタリなのかもしれない





―midnight coffee break・番外編~お茶うけにはあのお菓子~完―