さて、先週8/25は私がピアノ＆編曲を担当する音楽バンドコズモクダカの初回レコーディングでした。
最初に録音した作品は、私たちの原点がテーマ。
まさにコズモクダカのテーマといってもいい作品。すでに数ヶ月前には、バンド編成でのアレンジが出来上がっておったのですが。そこに我がプロデューサーQさんからの提案がありました。
レコーディング中、音に聞き入るQさん↓
Qさん：「チェロを入れよう！」
ま：「チェロ！（嬉）」
チェロは私がクラシカルな楽器の中で一番好きな音色です。
見た目も好きだし、中低音の音域も大好きです。
バイオリンは高音域の楽器だけど、チェロは中低音弦楽器です。
このスケール感の大きな音色が、曲の世界観にぴったりすぎるのです。
そこでプロのチェリストでもある愛子ちゃんをご紹介いただきました。
そこで・・・
アレンジの構想を練ってみようと、愛子ちゃんの動画をみたわけです。
するとアレンジもっとチェロを生かしたものにしたくなってきまして・・・というか・・・
愛子ちゃんの音色、愛子ちゃんの波動を感じているとですね、「たくさん弾きたい！」という声しか聞こえてこないんです。「もっともっとチェロを奏でたい！」という声。
とにかくそういう声がガシガシ伝わってきましてですね。。。ええ、どこからかはわかりませんが・・・。笑（音楽するときは若干危ない人になります）
で、チェロのパートを増やすため、がっつりイントロを作り直すことにしたのです。
曲の冒頭はチェロ一本から始まり、徐々に音に厚みを増していく構成に変更。
歌との絡みも、間奏にもふんだんにチェロをたくさんたくさん。。。
イメージがどんどん広がっていきました。
私の中でコズモクダカの音の映像ってのがあってですね。
ドラムは大地。↓
ベースは大地にしっかり根をはる樹木↓
ギターは揺れ動く海だったり、風の動き↓
鍵盤は星空や天から降る雨
ボーカルとそこにのっかる「言霊」は、その地上に息づく魂や人間が燃やす「火」そのものです。
そこにチェロの音色が加わると・・・
チェロはね、地底から天まで包括する音色なので、次元が一つ上昇したような感じになるんです。ぐっとね。
このレコーディングの日、そんなイメージが奇跡のように具体化した瞬間でした。
音楽をすることをとっても祝福されている空間でした。
全てがスムーズに、全てが最高の形で一つの作品に収まっていき、レコーディングスタジオでついつい頂点に達してしまう私。
（いやいや、頂点であるべき、ライブ本番は１２月１０日ですから・・・・どうどう・・・と自分を落ち着かせながらでした）
もうね、幸せすぎてこれで終わってしまうんじゃないか・・・って怖くなるぐらい感動したレコーディングでした。
思えばこの半年間、小さなカケラが集まって一つの作品が出来上がっていきました。
もともとは「バンドやりたい〜」というFacebookの一つの投稿から始まったバンド。（by.ボーカルのりょうちゃん）
↓
彼の声を拾い上げたプロデューサーのQさん。
↓
カラオケで演奏するタンバリンのエイトビートを聞いて「ただものではない」とQさんが目をつけていた超絶ドラマーたまごちゃんとのマッチング
↓
３月のQさん企画主催の「久高島ツアー」の夜の飲み会で、なぜか歌いだすボーカルりょうちゃん、伴奏するアトムさん、そこに居合わせたベーシストりえちゃん
↓
コズモクダカ誕生
（このとき、私、昼間の散策に疲れて壁一つ向こうで就寝しながら、天まで届く勢いのりょうちゃんの歌声を夢うつつに聴いて、「あ〜このボーカルにはこんなピアノが合うな〜とか思いつつ、何か凄いことになりそうなことを予感）
↓
後日、Qさんよりお声掛けあり。
レコーディングして一つの作品を作るって、簡単そうですけど、実に様々なピースが揃わないと不可能なんです。
そのピースが完璧なまでに、はまっていった半年でした。
そして更に凄いことに、この作品を含めたコズモクダカの作品がCDブックになることが決まりました。もちろん執筆は我らがQさん。
ただ、ただ、楽器を奏でたい、歌いたい、音楽をもう一度やりたいという思いで集まった久高島が繋げてくれたメンバー。
これからの時代、言葉という次元だけでは伝えられないことを伝える人が増えて行くと思います。
例えば本を読んで一つのメッセージを受け取るのも素敵だけど、歌で一つのメッセージを受け取るって全然また違いますよね。
チェロの音がどんなに素晴らしいか言葉で説明しても「へぇ〜すごいね！」だけですが、実際に聞いたら確実に違う「衝撃」「感動」が伝わりますよね。
その「違い」が目に見えないものです。
その「違い」が現実を動かしていくのだと思います。
目に見えないものがどれだけ現実を動かしていくのか？
それがこれからの時代、目を向けていくことなのかもなあ。。。なんて、大きなことに思いを馳せたくなります。
そして「見えない何か」を感じようとするとき、理解しようとするとき、伝えたいとき・・・人間に最も寄り添える優しい形が「音楽」のような気がするのです。
見えない何かを表現するために、もしかしたら神様が人間にあたえた一つの道具が「音」なのだとしたら・・・
言葉で表現できないものを音で表現できるなら、私たちにできることはまだまだあるのかもしれないな、と思いは膨らむのでした。
他メンバーのレコーディングレポはこちら
プロデューサー＆作詞：Qさんのブログ
ボーカル：りょうちゃんのブログ
ギタリスト：アトムさんのブログ
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