昨日、ようやくアレクチニブを頑張って飲んでくれた
夫でした。 今日も仕事を早上がりして病院に向かい、
ほんの少しでも良い兆候があったらいいな、と微かな
期待を持ちつつ、病室に行こうとすると、ナースステーション
の看護師さんから 「個室に移られました」 と告げられました。
夫の様子は、一目見て、昨日よりも悪化しているのが
分かりました。
昨日の昼には6錠のカプセルを、私の目の前で
確かに飲んでくれましたが、夜には1錠を飲み込むのがやっと、
という状態になったそうで、もう意識レベルもさらに落ち、
話しかけても、私の事もわからなくなってしまっていました。
残念ながら・・・やはり今回は、奇跡は起きてはくれません
でした。
あと少しでも早くスタートできていたら、結果は違ったんじゃ
ないかと思うと、惜しくてならないです。
夫は、口を開き大きく肩で息をしていて、血圧も80まで
下がってきました。
いつ何があるかわからない状態なので、ご家族のかたは
付き添っていてあげてください、と告げられました。
今、自宅から荷物を運び込んで、夫の病室にいます。
明日は仕事も休みなので一日中、ずっと病室に居るつもり
です。月曜からは・・・どうしよう。
本当に、残念で、悲しくて、茫然としています。
これから、どうすればいいのだろう・・・と途方にくれて
いますが、やらなくてはいけない事や、これまで恐れてきた
様々な事が、これから一気にやってきます。
母国にいる妹に、つい先日、彼のお母さんに知らせなくて
本当にいいのだろうか・・・というメールを送ったところでした。
こちらが大変だろうと気遣って、それまで知らせてこなかった
のですが、夫の母も持病の心臓病が少し悪くなり、先日から
入院したばかりとの事で、そんな母に息子が癌である事
なんて、とても言えない・・・とにかく頑張って生き抜いて
くれることを祈っている、という悲痛な返事がきたばかり。
どうしよう・・・・でも、伝えないと、きっと大変な事になる・・・。
夫の家族の事、そして会社の問題・・・大変になる事は
山のようにあるけど、それよりもなによりも、もっと長生き
させてあげたかった・・。
楽しい事も沢山あったけど、それ以上に苦労の年月も
いっぱいあって、そんな仕事尽くしの日々からも、いつかは
引退して、のんびりと一緒に旅に出る事を夢見てきた
のにね・・・。
一緒に年取って、おじいちゃんとおばあちゃん夫婦に
なってみたかったな。 一人で年取っていくなんて、
心細いよ・・。
いつも、温かい励ましをくださる方々、心から感謝
しています。 誠に勝手ながら、今回はコメント欄を
閉じさせていただきます。