転ぶ・・。 | 山あり谷あり、カーブあり

山あり谷あり、カーブあり

家でも仕事でも一緒に頑張ってきた夫と妻のブログ

あれほど、「転んだり、ぶつかったりしないように

気を付けてくださいね。骨が弱っていますから

骨折したら、ずっと寝たきりになりますよ!」

と医者から言われていたのに、夫が歩道で転倒

してしまった。


一昨日の事だった。 責任は、私にある・・。

がんサポートコミュニティーに行くと、夫が言う

ので、出勤前に私が車で連れていってあげる

ことになっていた。

ところが道路が大渋滞し、このまま神谷町まで

行っていたら、店のオープンに間に合わなくなって

しまう・・・と、内心ものすごく焦っていたら、

夫が見透かしたように

「あと2駅だから、僕はここで降りて電車で行く、

まっすぐ店に行っていいよ。」

と告げた。


「危ないから送っていくわよ。」

と言ったのだが、

「いいよ、どうせ帰りは自分で電車で帰るつもり

だし、行きも2駅ぐらい自分で行けるから。」


そして、赤信号になった交差点の手前で、

夫が車を降りた。

夫の脚は、いったん座って、立ち上がってから

しばらく待てば、そこそこ痛まずに歩けるのだが

立ち上がってすぐに歩き出そうとすると、刺すような

痛みがするそうで、なかなか歩き出しが難しいのだ。


それなのに、赤信号が青に変わる前に早く

歩き出さなくては、と思ったのだろう。 

車を降りて数歩のところで、夫が思い切り転んだ。

やってしまった!! と血の気が引いた。

あわてて私も車を降りようとした時、信号が青に

変わってしまった。

なんとか立ち上がり、こちらを向いて

「大丈夫だから行って」というふうに、夫が手で合図

する。 混雑した街道の交差点で停めるわけにも

いかず、泣きべそをかきながら車をノロノロと発進

させた。 少しして、やっとビルの入り口付近で

停車し、夫の携帯に電話するも繋がらない。

あくまでも、夫を現地までちゃんと送っていくと

主張すれば良かったのだ・・。

店のオープン時間など、5分や10分ぐらい遅らせれば

良かったのだ。


その後も数回、電話を試みたが、ずっと留守電

のままで、店を開けてからもずっと気が気で

ならなかったが、午後になってようやく繋がった。


「たぶん、骨折はしなかったけど、ひどく痛むよ」

と言っていた。 

あちこちにつかまりながら、やっとの事で帰って

きたのだそうだ。 

それ以来、昨日も今朝も、夫の様子は、まるで

一気に病気が進んでしまったかのように弱々しい。

昨晩も、話しかけても上の空で、私の顔を

見ようともしないのだった。


「だんだん、こうして・・悪くなっていくのかな・・」

と夫が言う。

「そんな事ないから。 放射線治療で良くなるわよ」

と応えながら、本当にそうでありますように・・と

心の中で唱える。


今回の放射線治療は5回。明後日で終わる。

病院に付き添ってやれないのがもどかしい・・。

放射線科の先生からは、メタストロン注を勧められて

いる。 正直、あまり気が進まないのだが、もしも

放射線も、ランマークも効果が出なかったら、

ゾメタか、メタストロンも検討してみようかと思っている。