前回の記事でも書きましたように、5月22日以降ひたすら『ファンタジーライフi』に時間を費やしてきましたが、まだまだ末永~~く続いてしまいそうだったので、7月に入ってからは並行して進めております
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レトロゲームの方も、まだまだプレイしたい、紹介したい作品がたくさんありますので、月1本はクリアして記事にできるように進めていきたいと思っています
。
ということで、今回ご紹介するレトロゲームはコチラ![]()
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『おたくの星座』
機種:ファミコン(FC)
メーカー:M&M
発売日:1991年7月31日
見た瞬間、ピン![]()
と来た方もいるのではないでしょうか。
そうなんです。こちらの作品、キャラデザインは”ストップ‼ひばりくん!”や”すすめ‼パイレーツ”でおなじみの漫画家、江口寿史先生なんです![]()
さらに言ってしまうと、ストーリー原案は”天地を喰らう”や”赤龍王”の本宮ひろ志先生なんです
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ファンにはたまらない作品でしょう
・・・あ、私は普通ですケド![]()
発売当時の記憶は全くありません。
その後、パッケージイラストと”おたく”というタイトルから、普通ではないRPGなんだろうな、というイメージは持っていましたが。
冒険の目的
女性が世の中を席巻し男が虐げられる時代。”本物の男”を世の中の女性に見せるため、女性のトップである女神様を口説き落とそうと一人の男が立ち上がる…。
ゲームのタイプ
コマンド選択タイプの標準的RPG。
パーティは最大4人。
敵はランダムエンカウント。
ふぉーす(魔法)はショップで購入。レベルアップで進化する。
クソ…愛すべき点
・戦闘時以外に自分の状態を見るのが大変。![]()
多くのRPGでは何かボタンを押すとまず今の状態が表示されるものですが、この作品ではボタンを押してもコマンドしか出て来ず、状態を見る為にはコマンドの中の”そうび”を選ばないと見れません。
なので戦闘になって初めて瀕死や状態異常だったことに気付く、ということが多々あります
。
・ふぉーす(魔法)が進化すると効果範囲が変わる。
ふぉーす(魔法)は持っているキャラがレベルアップすることで進化していくのですが、その際、元々全体攻撃だったものが単体攻撃になったり、単体攻撃だったものが全体攻撃になったりします。
ただでさえパーティ加入が遅いのに、重宝していた全体攻撃が単体攻撃になった日には…戦闘時間が倍以上になります
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・ふぉーす(魔法)の持ち換えが出来る。
ふぉーす屋に行けば、新たにフォースを買うことなく別キャラに移し替えることが出来ます。その際、進化したふぉーす(魔法)はそのままなので、レベルの低いキャラでも強いふぉーすを使うことが可能になります
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・最強の足の防具を装備すると、移動速度が速くなる。![]()
移動速度が速くなるのは嬉しいのですが、最強の装備って、ゲットするのは終盤だからね?この作品は通常のRPG以上にウロウロしなきゃいけないので、出来るなら最初からやってほしかったんですけど??
・経験値は倒した人にしか入らない。![]()
新キャラ加入後、普通に戦っていると強い人にしか経験値が入らず、いつまでたっても弱いキャラが弱いままなので、レベルを上げたいキャラがトドメを刺せるように戦うか、弱い敵の所まで戻って戦うかしないといけないのですごく面倒です。
・といいつつ、レベル上げはそんなに意識しなくていい。
レベルを上げたいキャラに強い全体攻撃のふぉーす(魔法)を持たせてトドメを刺させる意識はしますが、レベル自体は普通に戦っているだけでどんどん上がっていきます。後半でも3戦くらいすれば誰かレベルが上がっていたイメージです。
状態が見にくかった事もありますが、結局、自分やパーティが何レベルだったのか覚えていません
。
・誰目線の言い方!?
自分の攻撃が敵に当たらなかった時も、敵の攻撃が自分に当たらなかった時も、どちらも”こうげきは しっぱいした!”と表示されるので、一瞬、どっちのことか分からなくなって焦ってしまいます
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・ショップで商品の値段表記が無い。![]()
ショップでは商品名しか表示されず、”買う”を選んで初めて値段を言われるので、冷やかしが多くなっちゃいましたねぇ。
・全ての町に回復施設があるわけではない。![]()
状態異常を治す施設や死んだ人を復活させる施設はだいたいの町にありますが、回復施設は町4~5か所当たりに1か所くらいです。なので回復は基本、アイテム頼りになります。
・敵エンカウント率が異常。![]()
レトロゲームはだいたいそう言われていますが、今までは私自身はそこまで気にならなかったのですが、この作品の敵エンカウント率はエグすぎました。1回の戦闘も長いのにちょこちょこちょこちょこ敵が出現し、マップを把握するのにとても苦労しました。
・敵の呼び方が独特。
一般的に”モンスター”や”魔物”と呼ばれる敵キャラを”シュラ”と呼ぶのはまだいいとして、それとは別に中ボス的な敵キャラをわざわざ”シゲサト”や”ユージ”と呼ばせるのはどうかと思う…。
「最近、この辺りにもシゲサトが出るようになって…」
シュラでええやん!!
・謎解き要素が強め。![]()
ここがこの作品が他のRPGと大きく異なる点。
例えば、ある目的を達成するためにはどうしたらいいのか?をモブキャラとの会話の中から考え、適切な場所に行き、適切なアイテムを使用し、そしてまた新たなヒントを貰い…と1つ1つ地道に進める必要があります。何回も色々な町を行ったり来たりしなければいけないことが多く、そんな時に敵の異常なエンカウント率はかなりイライラさせられます
。
・進行アイテムでも自分で使用。
上の項目と少し被りますが、経験上、必要なアイテムを持って適切な場所に行けば勝手に進行するものだと思っていましたが、この作品では必要なアイテムを持って適切な場所に行っても何も起きず自分でアイテムを使用しないと進まないことが多く、それに気づくまで何度無駄にウロウロしたことか…。しかも使うアイテムも1つとは限らず、複数個を続けて使用しないといけないことも多々ありました。中々気付かないって![]()
・アイテム使用必須な戦闘がある。
イベント戦闘の場合、通常攻撃が全く効かない敵がおり、そういう場合は適切なアイテム使用しないと一生倒せません。
・女神様を口説くには、女神様が地球に送り込んだ5人のオーロラ娘から認められる男にならなければいけないということで。
1人目、ヤンには男のやさしさを。
2人目、リンには男の美しさを。
3人目、ユンには男の知性を。
4人目、ルンには男の強さを。
5人目、ミンには男のがまんを。
いずれの場合も勝っただけでは認められず、その後の会話(自動的に進みます)で一転、”好きよ
”となります。
5人のオーロラ娘に見送られ、女神様の元へ。
ですがそこに居たのは、全ての男を滅ぼし、全ての女を我が物としようとしている宇宙最強の悪神インドラ。
そうなんです。女神様はインドラに対抗する男の中の男を見つけ出す為に、地球にオーロラ娘を送り込んで男達を統率していたわけなんですねぇ。![]()
ラストバトルでは、これまたもちろん、通常攻撃は効きませんから、主人公だけが使えるあるアイテムを使用。せっかくの4人パーティなのに他の3人はやることなし
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これほど緊張感のないラストバトルも珍しいってくらい危なげなくアッサリ終わりました
。
ラストはドア越しに、愛の告白![]()
すると…
よっしゃ~!!
そして感動的なエンディングへ・・・
あれ???
総評
江口先生が「普通のRPGにはしたくない!」とおっしゃっていたように、普通のRPGではありませんでした
。
普通じゃないのはいいのですが、普通じゃないアプローチが思っていたものと別方向すぎてちょっと理解が追い付きませんでした。
容量の問題なのかもしれませんが、操作法やストーリーをもう少し分かりやすくすれば化けるのではないかと思います。
※PCエンジン CD-Rom2でリメイクが発売されているようですが未プレイなので、もしかしたら色々と修正とか進化とかしてるかもしれないです。
・・・今の年齢目線で感じた事を書きましたが、この作品、当時だと全然刺さらないだろうなぁ…![]()
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参考
おたくの星座(カセットのみ)
中古:3170円
駿河屋/2025.7.28現在































