お待たせしました~
はい、コチラが、間に合わなかったゲームです
『シンドバッド 地底の大迷宮』
機種:PCエンジン(PCE)
メーカー:アイ・ジー・エス
発売日:1990年6月2日
最初、シンドバッドと聞いていわゆるあの”シンドバッド”?と思い、記事にするゲームを選ぶ時に原作付きに分類しててスルーしようと思っていたのですが、紹介動画とか攻略情報を見ると、ネタ元ではあるけど物語とは関係ないようで、西遊記も少し絡んできたりとかだったので、それはもうオリジナルといってもいいのかなって思ってプレイすることにしました。
冒険の目的
行方不明になった父親を探す。あと、お姫様と結婚できるといいな(笑)。
ゲームのタイプ
コマンド選択タイプの標準的RPG。
パーティは最大4人。
敵はランダムエンカウント。この時代のゲームにしてはエンカウント率低め。
魔法は賢者に教えてもらって習得。
クソ…愛すべき点
・レベルは個別ではなく、パーティ全体のもの。
このゲームの最大の特徴ですかね。途中加入するキャラも入った瞬間から即戦力です。
キャラ同士のレベルの差が気になってしまう私にも安心な設定です。
・敵が強すぎる。
こちらが敵に与えるダメージに対してこちらが受けるダメージがはるかに大きく、スタート時の敵ですら苦労します。
ある程度レベルを上げて戦えるようになっても次の地域に行くと全然歯が立たなくなり、ストーリーが進むごとにレベル上げが必須となります。
こちらのMPは少ないのにごっそりMPを吸収する魔法を使う敵も多いです。
・攻撃ミスが多い。
敵が複数出現した時に攻撃先を振り分けて効率的に倒そうと思っていても、攻撃ミスが多いので予定通りに倒せない場合が多いです。かと言って1体に集中攻撃すると余った攻撃がキャンセルされるのでもったいなく感じます。
・ボスキャラの風格があるザコキャラがたくさんいる。
コチラ、序盤で登場する敵キャラですが他の作品だとボスと言ってもいいくらいの風格を感じませんか?
・道具の説明があいまいすぎ。
セレクトボタンで道具の説明がみれるのですが、はぁ?というものが多いです。
ほしぶどう:メロンパンにはいっているとみょうにうれしい HPもかいふくするよ
コーヒー:コーシーともいう MPがかいふくする
はまだいい方で、
こおりのつぶて:フリーズドライせいぞうアイテム
げんきのもと:ファイト!イッパーツ!!
まもののキバ:てきがおそれているアイテム
この3つ、どういう道具か分かりますか?
使用してみると、こおりのつぶては氷系のダメージを与えるアイテム、げんきのもとは一時的に攻撃力を上げるアイテム、まもののキバは炎系のダメージを与えるアイテムなんですよね。
あと道具の説明が、ひみつ、というのもあります。
・回復の魔法を教えてもらえるのが遅すぎる。
アイテムだと回復量が少ないうえ持てる数も少ないので、回復の魔法を教えてもらうまではとにかく町付近でレベルアップして十分に強くしてからじゃないと次に進めません。
・中ボス、ラスボス、ともにほぼ単体物理攻撃のみ。
回復をこまめにしていればそこまで苦労することはありません。複数登場するザコキャラの方がやっかいです。
途中、中ボス的なキャラを倒し…
父親も発見し…
ラスボスに挑戦…
ザコキャラがあんなにボスっぽかったのに、実際のラスボスが…
倒してエンディングへ…かと思いきや、自分で町まで帰らなきゃいけないという、ね。
家に帰ったら父親先に帰ってるし、王様に報告に行ったらお姫様と結婚させてもらえるって
行方のしれない神官とは…続編の予定でもあったのかなぁ。
はい、これで終了~
総評
やはりレベルが個別ではなくパーティ全体というのがとても、気持ち的にも楽でした。
レベル上げ作業が必須な作品ではありますが、あとどれくらいでレベルアップするのかというのも簡単にコマンドで確認できたので目標にしやすかったですし、最後に仲間になる”ゴクー”が物理攻撃も魔法攻撃も桁違いに強くて、レベル上げ作業も格段に効率良くできるようになるので、後半のレベル上げ作業はあっというまでした。
中東風の舞台もワクワクしましたし、ストーリーもおちゃらけているようで結構しっかりと作られていて、クリア後にもしっかりと世界観に浸れていた自覚が残りました。
メジャーになるとは言い難いですが、隠れた名作、と呼んでもいいかもしれません。私は結構好きです。
参考
シンドバッド 地底の大迷宮(カードのみ)
中古:2380円
駿河屋/2024.8.18現在