前回のPCエンジンのから、またファミコンに戻ってきました!
月1ペースで攻略を続けていますが、ゲームによっては早めにクリアできる物もあり、そんな時は記事にするまでもない未プレイの有名RPGをやろうかなとか、毛色の違うアクションゲームをやろうかな、とか考えていますが、そんなこんなしているうちに何も出来ずに終わってしまうんですよね。
ということで、今回紹介するゲームはコチラ。
『神仙伝』
機種:ファミコン(FC)
発売元:アイレム
発売日:1989年12月15日
タイトルも絵も、いかにも”中華”って感じですね。全然知らなかったなぁ。。。
冒険の目的
ある時、別の世界の悪い生き物が、この美しい世界を欲しいと思った。
その為には神が作った四本の刀が必要なので、それを守る4人の王達の心に黒い息を吹きかけた。
三人の王の心が真っ黒になった時、神と四人目の王と、何匹かの龍がこの企みに気付いた。
そして、戦いは始まった。。。
ゲームのタイプ
コマンド選択タイプの標準的なRPG
パーティは最大3人+吸い込んだ敵3体
敵はランダムエンカウント(エンカウント率高め)
クソ…愛すべき点
・ストーリーは4章仕立て!
1つの章で1つの国(ボス)を攻略していく感じですね。各章によってパーティメンバーが変わります。
マップはそんなに広くなく、迷うことはありませんでした。前章のマップには戻ることはできません。
・BGMが軽快でずっと聞いてても飽きない。
個人的な意見ですが、レトロゲーム探索4回目にして初めてBGMが耳に残りました。
・じゅつ(魔法みたいなもの)が多くて分かりにくい。
攻撃の術だけでも同じような効果の物が多く、しかもレベルアップすることでじゅつが進化して全然違う名前になるので、バカの一つ覚えみたいにずっと同じじゅつを使っていました。
しかも並びがめちゃくちゃなので(例えば”ホイミ”と”ベホイミ”の間に”ギラ”や”スクルト”、”ルーラ”などがある感じ)、予想もつけにくかったです。
・じゅつとは別に”わざ”もある。
要するに強い攻撃技なのですが、消費ポイントが高く、2~3回しか使えない。
しかも誰でも”じゅつ”も”わざ”も使えるので、その辺の住み分けも出来ていない。
・べにひょうたんがとても便利‼
2つ目の章でゲットできるアイテムなのですが、敵を吸い込んで味方として戦わせる事が出来ます。
通常の敵は100%吸い込めます(9体まで)。
戦うのが面倒な敵を吸い込めば戦闘を回避できますし、呼び出せば術を使用して戦えますし、敵の攻撃の目標になって主人公達のダメージを分散させる事も出来ます(←ボス戦ではとても重宝します!)
回復の術が使える敵の場合、回復役としても活躍します。
私の場合、レベルを上げて力でゴリ押ししてクリアしましたが、敵をもっと活用できていれば、もっと楽しめたのかもしれません。
・各章でレベル上げがしやすい場所がある。
術を使う敵にはどれだけレベルを上げても一定のダメージを受けてしまうので、なるべく術を使わない敵ばかり出る場所でレベル上げをしました。どの章にも術を使わない敵だけが出る場所があったので、短時間でレベルアップが出来ました。
ラストの”激甚の章”では経験値が桁違いに多くなるので、さらにレベル上げがしやすくなりました。
・道具として使うと効果がある”武器”が重宝する!
”激甚の章”に登場する敵からドロップする”しにがみのつえ”は、道具として使うと主人公の通常攻撃並みのダメージを与えれます。一部効かない敵もいますが、ボス戦では問題なく効きます。
主人公以外の2人に持たせると、MP消費もなく、超攻撃的なパーティが出来上がります。
ドロップ率もそんなに低くありません。
・仲間の最強武器は敵からのドロップ!
主人公の最強武器はストーリーでゲットすることになるのですが、仲間2人の最強武器は終盤の敵からドロップします。ドロップ率もそんなに低くありません。私の場合、持っている敵を見定めてレベルを1つ上げるくらいの気持ちで戦っていればどちらもレベルが上がるより先にドロップしました。
攻撃力も桁外れです。まぁ、人数分の”しにがみのつえ”を持っていれば必要ないかもしれませんが。ただ、しにがみのつえでは”会心の一撃”的な攻撃は出ませんので、やはり武器は大切かと思われます。
・4人の王のうち、びゃっこおう以外は悪に染まっている。
カッチョエェー
・ラスボスの前に四天王!
これまでに登場した3人の王と比べると、どしたん?というグラフィック。
・そしてラスボスへ…。
えっ!これどういう姿?上半身だけぇ!?
登場時のセリフで、この方がラスボスじゃない事が判明!!もうちょっと考えて発言してもらえませんか?
…ということで、真のラスボス登場‼
えぇ、マジか!?そのビジュアルでええの??やっちゃうよ?
はーい!
あれぇ?らいちとはそういう関係!?
クリア後は隠しダンジョンがあるということで、そちらも探索
ダンジョンといいいますか、島がまるまる1つありました。
今まで登場した敵が総出演!奥へ行くほど強くなります。
最奥には悪に染まった三人の王から四天王、ラスボス、真のラスボスまでフィールドで遭遇します。
試しに倒してみましたが、普通に経験値とお金を貰えるくらいで、その後何度でも登場します。
そんな中、真のラスボスをはるかにしのぐ強敵(初登場!)も。
え、コレって、完全にアレですよね?
あ!アイレム繋がりか。
通常攻撃は大したものではないものの、全体攻撃は2回くらったら全滅します。
回復薬が尽きるか、倒せるか、は運の要素も強く、私も8回目でようやく勝てました。
勝ったからといって、何もないんですけど。
総評
序章では同胞の”らいち”と共に旅にでますが、玄武の章では敵にさらわれ一人になり、代わりに2人の兵士が一緒に戦ってくれますがボス戦手前で敵のスパイだったことが発覚し、仙府の章では再び”らいち”と共に冒険に出ますが一人で修行しろと言われてゲンナリ。
激甚の章ではラスボス前にここぞとばかりに強敵が出現しまくりますが、”兄”だという人が一緒に戦ってくれるようになり・・・。
時が過ぎたからでしょうか、”インドラの光”や”星をみるひと”のようなRPG創世記のような手探り感はなく、上手くまとまった作品だと思いました(ストーリーにはまだ検討の余地アリ)。
レベル上げも比較的楽でしたし、ボス達もえげつない攻撃はしてきませんので、RPG初心者でも楽しめる作品だと思います。
今リメイクされれば、もっと面白くなると思います。遊び心もありましたしね。
参考
神仙伝(カセットのみ)
中古:2260円
駿河屋/2024.2.25現在