私は看護師の仕事を辞めました。

その理由は

自分を大切にしたいと思ったからです。

では自分を大切にするとは?

一体何をすることなのでしょうか?


私の名前*アイリス*は花の名前です。

花言葉である「希望」や「信じる心」を持ち

知恵」を出しながら日々、徹底的に自分と向き合っています。


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【前回までのあらすじ】

看護専門学校の

臨地実習で不合格となった学生、

その評価を伝えたのですが、

本人は、その事実が納得出来ず、

親御さんや、学校を巻き込む

出来事へと発展していきました。

なぜその評価に至ったのか、

親御さんへの説明のために、

私は、9ページに及ぶ実習指導の

詳細を5日間で仕上げ、

提出しました。



12月も20日が過ぎました。

学生達は冬休みに入り、

教務室は教員全員で年末年始休み前の

大掃除が行われていました。

忙しなく過ぎた

1年間ももうすぐ終わりに近づき、

全体が穏やかな時間でした。


しかし、私はというと、

ある1人の学生の

3週間の臨地実習で

不合格評価に至った経緯を

学生の親御さんに

説明するためのレポートを

5日で仕上げるという、

他の教員とは違う仕事を

していました。


不合格評価を伝えた際の

学生の反応、

親御さんの意見、

学校側の対応、


このそれぞれの言葉を

受け取った私は、

正直なところ、

自分の指導が悪かった。

否定されている。

と受け取っていました。


その仕事は

定時を過ぎてから

ガランとした教務室で

1人パソコンに向き合い

レポートを作成していました。


カタカタと自分の叩く

キーボードの音だけが虚しく

響いていました。

そんな空間にいると、

どうしても前向きには

考えられず、

後ろ向きな思いばかりが

ぐるぐると頭を巡りました。


少しでも気を抜くと

涙が出そうになり、

それをグッと堪えて、

パソコンと向き合い続けました。


連日その姿を見ていた

同じく実習指導担当教員で、

日頃から、学生指導について

相談させていただいている方達から、


「大丈夫?

毎日遅くまで残ってるんでしょ?」


「これ、チョコ、少しだけど食べて。

無理し過ぎないでね。」


「何があったの?大変だったね」


と声をかけてくださいました。


私が思っていることを

ゆっくりと聴いてくださる方も

いました。

そして、


「この不合格評価を

伝えたことは、

勇気のいることだったよね。」


「学生への指導も

評価も、教員として

できる限りのことは

していたと思うよ。」


そんな言葉をくださいました。 



学校教育、指導とは、

決して正解がないもの、

だと思います。


専門分野、高等教育においては

教える側も一人一人が

異なった環境で

経験を積んでいくため、

指導することに対して

それぞれの価値観は異なります。


その教員達から、

学生はさまざまな指導を受け

自分が目指す将来像を

築いていくことに

なるのです。


教える側も

教わる側も

人と人です。


ちょっとした言葉の使い方や、

想いは伝わるものです。


私の指導も

全ての学生に

響き、理解してもらえ、

伝わるものではないもの。

そう理解しています。



それでも

味方でいてくれる人はいるんだ。


ボロボロで

崩れていきそうに

なった私の心が


救われた瞬間でした。



【次回予告】

看護学校の指導教員となり2年目。

試練とも思えた実習でした。

しかし、この大変な状況は

まだまだ始まりに過ぎませんでした。

学校にいても

病院にいても

組織に属する私は

指示されたことに従う日々の中で

ある疑問に辿り着きます。





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