朝のステーション出張なんかで、始発に近い列車に乗る。街はまだ眠りについているようだ。この季節、寒さが身にしみる。でも、漆黒の夜空から薄紫に青が溶けて、辺りの色彩が鮮やかになる光景は、早起きのご褒美のよう。まだ人気の少ないこの時間の、駅のホームが好き。光と共に人々を乗せた列車が滑り込んでくる。ドアが開いた途端、暖かな空気と共に、乗客の命の鼓動も飛び込んでくる。明け行く空と凜とした空気を感じながら列車は人々を滑るように進んで行く。なんとも言えない風情。大好きな時間。