大阪観光局さんと本町・船場の活性化プロジェクトを始めて、

多くの糸を紡ぐように、素晴らしい皆様とご縁がつながる。

 

そんな中で船場倶楽部さん、船場連合振興町会会長のご紹介を受け、今回船場言葉のエキスパートである

前川佳子さんをご紹介いただき、ご面談させていただいた。

 

 

前川先生は、生粋の船場生まれ、船場育ち。まさに船場の生き字引のような方である。

ご存知のように、船場は商人の町。

数々のでラマなどで描かれていて、船場商人は『ケチでえげつない』演出がされているがさにあらず。

演出上、そういった部分ばかりフォーカスされているのが現状のようだ。

 

船場商人は常に『子供は日本の宝』という思想を持ち、教育には投資を惜しまない。

昔の大阪の学校は、こうした船場商人の寄付によって整備され、教育水準も相当高く、

神戸や京都からも、評判を聞きつけ、わざわざ越境通学させていた人々も多かったのだそうだ。

また、中之島公会堂も船場の両替商であった岩本商店さんの寄付だったと聞き、ビックリ!

普段は始末しながらも、重要なところには投資を惜しまない。それが船場商人なのだ。

 

何よりも大阪を象徴するのが、笑いの文化。

人を批判する時も、独特の表現で笑いを作る。

人懐っこくて、社交的な大阪文化のルーツもここにある。とにかく明るいのだ。

 

『夏場の蛤』という船場の隠語?がある

『実は腐るが、貝は腐らん』 転じて 『見くさるが、買いくさらん』という冷やかし客を表す言葉。

陰湿ではなく、とにかくマイナスも笑いに転化するエネルギーが凄い。

 

前川先生のお話を伺い、改めて船場の素晴らしさ、愛情が強まった。

 

以前から気になっていた田村駒さんのビリケンさん、そして船場商人、作家の山崎豊子さん、昆布の小倉屋山本さんなど

本当に大阪の素晴らしい歴史が糸を紡ぐように一つにまとまってくる。

何かとてもワクワクする日々だ。

 

この素敵な大阪船場を、少しでも多くの皆さんに知っていただきたい。