「どんなところか行ってみたいんや」
という一言から参加が決まった。
昨年はそれどころではなく、気が付いたら終わっていて「去年すっぽかしただろう?今年はいつやるん?」という圧力を受けて調べた。
最後に参加したのはたぶん4年前、当時は2日間朝から晩まで通う体力とやる気に満ち溢れていたと、すっかり出っ張ったおなかを見つめながら思い返す。
カメラを持っていくかどうかで状況が変わるが「ろくな写真撮れないですよ(作品的に)」という共通認識のため、手ぶらで参加することにした。
ただし着替えは絶対に必要(後述)のため、手提げ袋だけは持つことにした。
会場のオアシス21へ到着すると、すでに暑さはピークを迎えておりとにかく日差しが厳しい。
暑いと感じるよりただの痛みである。
リポビタンDが無料でばらまかれていた(コスプレイヤーの心をつかむか別として)ので、うちわと共にありたがく頂戴した。
ブース周辺を打ち水してくれていたし、まじめな姿勢を感じた。
さて、ここで軽くおさらいしよう。
コスプレサミットのコロニーはは大きくわけて
・荷物を置いて休憩しつつしゃべっている(B1F)
・鬼の形相で移動している(B1F)
・カメラマンと平和な世界を築きつつ、新参者を警戒する(B1F)
・露出度が高いコスプレイヤーVS知名度アップを狙っているカメラマンの欲望渦巻く行列(B1F)
・撮れ高のためにカメラマンを炎天下しばき倒している集団(1F)
とほとんどB1Fの屋根の下とセントラルパーク内に存在する。
1Fはとにかく日陰にいる、日向はもはや人間の生息するエリアではないのに自ら耐久試験を申し出ている稀有な方々である。
休憩している人にうまく声がけするのが、参加していて楽しい瞬間だが心を折られる瞬間でもある。
とくに手ぶらで一般人として参加する(通りすがる)と、露骨に嫌な顔をされるがそんなもんである。
誰かが写真を撮りだすと勝手に行列ができて、延々と撮らされて会いたい友人たちに会えずにいるイライラを純粋なまなざしで向けられるだけなので、それは黙って受け止めてあげるのが、大人というものである。
周回数を3,4回こなしたところでビールが飲みたいとのことで近くにあるジャズ喫茶「yuri」でラガービールと名物タコライスをいただく。
おごりで。
ごちそうさまでした。
結局、会場で列をなしているコスプレイヤーよりも、店にいた美人の普通の女の子のほうが目の保養になったのは言うまでもない。
現実に戻ると、今度は地上階をうろうろ。
メイクはもはや機能していないので、お化粧直しにつきあう。
日陰にとにかく集まっていて、B1Fから登ろうか迷う人たちにアドバイス。
どの場所で、どの時間帯に、どんな写真が撮れるのか誰でも知っていることを話す。
そこからは「もうええですやろ」と心の中で呪文のように唱えながらさらにB1Fを4,5周回したところで熱中症となる。
「スポーツドリンク飲んでおいで」とコンビニで一番凍ってなさそうなアクエリアスを買う、稼ぎ時の店のスタッフにおごってあげたいくらい辛そうな表情。
汗を吸った状態の服は通気性が悪くなり、熱中症のリスクをさらに高めるので着替える。
心も体もリフレッシュ、とまではいかないがすっきりする。
明らかに体調が悪いので「俺より若いのに~」と言われながらセントラルパークへ避難し、はたまた晩御飯をごちそうになり名古屋へ帰る。
体調が少し回復したので、マサキマツシマのメガネフレームを物色。
さすがに5万円は即決できず、おなじみの店員さんは別店舗へ異動していたため帰宅。
来年も行くか?と言われると新規開拓できるなら・・・という感じで
「俺はもうええわ」とソロ参加確定です。
そして今でも筋肉痛です。