ひっそりとやつはいた
人間未満のおこちゃまと人間の格好をしたお猿さんと不労所得脱税者が跋扈する某所。
ひっそりと売りに出ておりました。
お値段がめっちゃ安いのに、誰も買っていかない・・・。
動作未確認です、とシンプルな一言だけど惹かれるものがあり購入しました。
無いと困るMCカートリッジ
僕はフォノカートリッジに関して、MMカートリッジが大好きでMCカートリッジは大嫌いではないがメリットを感じない。
CDっぽくS/N比が高くて解像度が高いのはすごいと思うが、それならCDプレイヤーでいいと思う。
ノイズごと豊かな音色を届けてくれて、解像度がそこそこなMMカートリッジのほうが選択肢も豊富で値段も安い。
極端な差がなければ使い分けにならないから、手元にある唯一のMCカートリッジは売ってしまった。
(それも元はフォノイコライザーのテスト用に買ったものだ)
だがやっぱり無いのは不便かな?と思いちょうど安いのを探していたところだ。
売却予定だったヘッドシェルを引っ張り出した
簡素な封筒で届いてびっくりした。
純正の針カバーがついているのだ、もちろん針先は新品同然。
MCカートリッジ向き(裏を返せばひどい音)のヘッドシェル、オラソニックのAV-1を引っ張り出し装着した。
なかなか組み立てるのに必要な長さのネジが無くて苦労した。
すっきりと現代的なアナログサウンド
予想通り、オーディオテクニカらしいすっきりしゃっきりしたサウンド。
ただしMMカートリッジよりは理路整然とした鳴り方で、響きも美しい。
デノンのDL-103もいいがあれは露骨すぎるし、古臭いがこちらはデジタルサウンドっぽい爽やかさをもたせてある。
比較的安価で中古市場で流通しているため、MCカートリッジ入門にはいいかもしれない。
ヘッドシェルへの取付けには、カートリッジの針先への深刻なダメージをもたらす危険があります。
不器用な方、目の悪い方、手の震える方は取り扱わないでください。
万一の破損の際、執筆者は一切の責任を負いません。