「発見する」とは何も評判を聞かないで観戦して好きな選手をみつけることである。つまりすぐにいい選手だなと一目ぼれすること。その選手は地元ではすでに有名なのに自分が見つけたと盛り上がっているマヌケな感じがするので好きな言葉だ。自分のブログはオススメの選手を書いて観戦の役に立ててもらえればという思いもあるので対極にある。実績のある選手は情報を聞いてから見ているので外した。以下に紹介した５人以外にはデンソーの江口さんや靜甲の植松さんなどがいる。
＃７７ 金子果樹（湘南ベルマーレ） センター、ショート
センターを守っていた後ろ姿を見て打席を見るまでもなくいい選手だろうと感じた。小さな体にセンスと運動神経がつまっている。俊足でバントもスラップも打つのもすべて抜群。自分も同じタイプだったのでプレーしていて楽しいだろうなと思った。星野高校時代の動画を見たが逆方向に見事な大飛球を打っていた。専門学校に通学していて練習にはあまり参加できずに試合の日だけプレーすることもあった。それでも４割前後打ってしまう。学業に専念するため退団するそうでとても残念だ。
＃１１ 森さやか（東京女子体育大学４年） レフト
子供のように無邪気に楽しそうにプレーしていたのが注目したきっかけ。ひとたび打席でかまえるとすごい迫力。積極的にどんどん打ちに行く印象だがタイミングが外れてもうまくヒットにすることができる。多少はつまってもおかまいなしという感じなので相手投手は怖いと思う。３年生までは投手もしていてインカレでも活躍した。たまたまやっていただけかもしれないが打席に入る前に頭の上でバットをぐるぐる回すしぐさがかっこよくてスター性を感じた。１部リーグですぐに活躍できると思う。
＃２２ 渥美万奈（トヨタ自動車） セカンド
２００９年の熊野オープンでショートで出場していてきれいな打球を連発していた。「ワトリーさん本当に来るの？この選手でいいんじゃないの？」と思ったくらいだ。静岡のファンと話すと「トヨタ見ますか？渥美さん元気ですか？」とよく聞かれる。「高校生のときからすごい選手でしたか？」と聞くと「中学のころからダントツだよ」「いやいや小学生のころから」と競うように説明してくれる。実業団の選手なら当然かもしれないが好選手を目撃することができたうれしさが伝わってくるようだった。
＃５５ 尾崎望良（園田学園女子大学４年） ピッチャー
初めてレオパレスを見に行ったのが園田戦で尾崎さんが先発していた。大学生を見るのも初めてだったのでこんないい投手がいるのかと思ってむしろ園田の方に興味をもった。さらに素晴らしい打撃をしていたので驚いたり喜んだり大変だった。園田のＯＧが言っていたように打球が速くおそらく打者としての評価の方が高いと思うが今までの記事で打撃面をあまり強調していないのは優秀な投手だからだ。去年の全日本総合の大鵬薬品との試合では０－１と惜敗だったが好投していた。
＃１１ 小沢佳那子（中京大学４年） ピッチャー
その試合はスコアボードがあってなぜか１番ピッチャーだったのですぐに覚えた。普段は３番や４番が多い。次に見たときは国体東海ブロック大会で岐阜県チームに参加して４打数４安打１本塁打３打点だった。投手としても素晴らしくインカレで好投していた。もう一人瀧さんといういい投手がいたので打撃を生かしてサードやＤＰとして出場することもあった。多治見西高校では織機の小柳さんの１年後輩で強力な打線だったんだろうなと思う。ややかがみ気味にかまえるのが特徴である。
