秩父の町を一望できる「羊山公園」に立った瞬間、思わず息をのんでしまいました。
目の前には、西武秩父駅や秩父公園橋(はなみずき橋)が小さく見え、その向こうには奥秩父の山並みが静かに連なっています。遠くからでもわかるあの独特の地形と、どこか懐かしい町並み。まるで時が少しゆっくり流れているような気がします。
この丘は、羊山公園。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』──いわゆる「あの花」のオープニングにも登場する場所です。作品の中で見たあの風景が、今は自分の目の前に広がっていると思うと、不思議と胸が熱くなりました。
遠くに見える秩父橋、西武秩父駅の屋根、その奥には奥秩父の山々。秋の風が頬を撫でて、木々のざわめきがまるで誰かの声のように聞こえます。思わず空を見上げると、アニメの中で見たあの真っ青な空が重なりました。

羊山公園は、芝桜の季節が特に有名ですが、静かな秋の風景もまた格別です。街を包み込むような緑と優しい光の中で、自分の心まで穏やかになっていくのを感じます。
手すりに手を置いて街を眺めていると、学生の頃の自分や、誰かと笑い合っていたあの日々がふとよみがえります。
「変わらない場所」というのは、実はそう多くありません。でも、羊山公園には“変わらない何か”が確かにありました。
それは、季節の香りや空の色、街の人たちの穏やかな声──どれもが心の中に静かに残っていくものです。
↓旧秩父橋(聖地)
↓西武秩父駅
見晴らしの丘で深呼吸をすると、胸いっぱいに秩父の風が広がりました。
日常の喧騒を離れて、ただ空を見上げる時間。
この場所に立つと、「大切なものは、いつも近くにあるんだ」と教えられるような気がします。
帰り道、ふと振り返ると、陽の光を受けて街全体が金色に染まりはじめていました。
羊山公園の丘から見たあの空は、きっとこれからも、心のどこかで静かに輝き続けると思います。
〒368-0033 埼玉県秩父市野坂町1丁目16
















