今回はホッコリ、たのしいことを書いてみよう。母親は寝た切り状態でたのしみが少ないなか、待ちこがれている時間が食事タイム。昼食や夕食は弟が店長を務める宅配の介護弁当(おかず)を届けてくれる。対して、ごはんは妻手作りの小さめのおにぎりを添える。母親はおにぎりを頬ばりながら「おいしいな〜」と毎回満面の笑みである。
ひとが食べている姿をみて、ワイはこんなにも嬉しくなるものかと《意外な自分を発見したでー》。食事以外では果物、菓子が好みで、至福の時と思える柔和な表情をうかべる。秋の果物では梨や柿、通年ものではバナナが大好き。菓子はだんぜん昔ながらの饅頭をあじわう。喉が渇くと冷たいお茶か、プロテイン入りゼリーを飲みほす。
寝室にはテレビがなく、ラジオ付きCDプレーヤーを置いて、音楽をたのしんでもらっている。姉妹デュオの由紀&安田姉妹が歌う童謡・唱歌がお気に入りなので、食事のとき何気に流している。反応はやや薄いものの《こころに沁みていると思いたいなー》。昼食後はNHKFMの「歌謡スクランブル」から懐かしの歌謡曲でなごんでいる。
母親は介護や食事のとき、お喋りでさまざまな人物が登場する。高齢の本人をチセちゃん、他界した長姉をタケちゃんとよぶ。ワイからみた父親や祖父母も皆んな生きてる設定(全員他界)で出てくる。ココはドコ? また、母親が空中に文字を書いたので、なんて書いたのと聞くと「ナオちゃん(ワイ)の馬鹿タレと書いたんや」とニッコリ。


