膵臓がんとはどのような病気なのか、そして遠隔転移を伴うステージ4とはどのような状態なのか。
大学病院を初めて受診した際、CT画像の所見から「おそらく膵臓がんでしょう」と説明を受けました。正式な診断までは数日あったため、その間に病気について調べる時間がありました。
「膵臓がん ステージ4」
Googleで検索するとお分かりいただけると思いますが、本当に重い病気です。
調べれば調べるほど、そして病気への理解が深まるほど、膵臓がんがどれほど恐ろしい病気であり、生存率が極めて低いことを思い知らされました。
検査結果が出る日。
私は仕事の都合で一緒に行くことができませんでした。
妻が病院から帰宅する途中に電話をくれました。その電話越しに、膵臓がん(多発肝転移・ステージ4)と診断されたことを伝えられました。
「がんばって治療してきたのにね」
妻が泣きながら、ぽつりとそう言ったことを覚えています。
電話を切った後、私は泣くことしかできませんでした。
「なんで妻が」
その言葉ばかりが頭の中を巡り、しばらくは何も考えられず、日々の生活が絶望一色だったことを覚えています。
それから1週間ほど経ち、改めて主治医との面談の機会が設けられました。
そこで同様の告知を受けるとともに、今後の治療について詳しい説明がありました。
私たちに配慮してくれたのか、余命については触れられませんでしたが、
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膵臓がんという病気について
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ステージごとの違い
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遠隔転移があるため手術ができないこと
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抗がん剤治療が基本となること
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根治ではなく延命を目的とした治療になること
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使用できる薬剤が限られていること
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予後が厳しいこと
などを丁寧に説明してくれました。
その後、抗がん剤治療のスケジュールについて説明があり、一通りの説明が終わったところで、主治医から「何か聞きたいことはありますか」と聞かれました。
いろいろ質問を考えていましたが、その場で聞けたのは二つだけでした。
私「すぐにどうこうなる病気でしょうか。」
医師「そういう病気ではありません。」
私「もし薬でがんが縮小すれば、手術はできますか。」
医師「もちろん、その状態になれば手術を検討します。」
その言葉を聞いて、わずかな希望を感じたことを覚えています。
その後、一次治療について説明がありました。
私が事前に調べていた限りでは、FOLFIRINOXが選択されるケースが多い印象だったため、その点について質問しました。
主治医からは、副作用と治療効果を総合的に判断した結果、妻にはアブゲム(アブラキサン+ゲムシタビン)が適していること、そして2025年当時はアブゲムが広く選択されている治療法であることを説明していただきました。
医師「治療を受けますか。」
妻は「はい」と返事をしました。
こうして、妻の抗がん剤治療が始まりました。
このとき私は、事前に同じ病気の方のブログで「できるだけ早く受けたほうがいい」と書かれていた遺伝子パネル検査を受けられないか、主治医に尋ねました。
主治医も「ぜひやりましょう」と言ってくださり、診断時に採取した検体を用いて検査を進めることになりました。
このとき遺伝子パネル検査を受けられたことが、その後の私の行動を大きく左右することになります。