カウンセリング:反射という奥深い会話技法 | 人口知能に興味のあるSEのブログ

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カウンセリングのセミナーに行ってきました。

今回のテーマは『反射』です。反射というのは、例えば相手が「暑いですね~」といえば「暑いんですね」と言い返すという技法です。ただのオウム返しではないです。

では、なぜこれが有効かというと反射すると、相手は自分の気持ちを受け取ってくれたと思うからです。そして、「カウンセラーは相手の鏡になること」という言葉もあるぐらいですから、相手の感情を照らし返す効果があるんです。


では、反射のお話に行きましょう。

反射で注意することはまず、反射と同意は違うんだということです!

たとえば反射というのは

相手が「つらくてつらくてもう死にたい」と言っていたら

「いっそ死んでしまいたいと思ってしまうぐらいつらいんですね」と返したりすることです。

ここで「そんなにつらかったら死にたくなりますね」といったら同意になってしまうのです。

なぜなら、「私の判断でもそんな状況なら死んでしまうだろう」という意見と、相手の死にたくなるという感情を肯定してしまうからです。これだと相手は「そうか、やっぱり死にたくなるのが普通なんだ」と思って本当に死んでしまうかもしれません。

例が重すぎて極端でしたけど、要は反射するということは、相手の考えや感情を照らし返して相手に自己吟味を促すことが目的なのです。


そしてこの反射には何パターンかの技法があります。

1.聞き手の個性を生かした単純な反射(できるだけ聞き手なりの言葉で言い換えた反射です)

A「しんどいんです」→反射「つかれちゃったんだね」

2.相手が明確には言っていないことを明確にする反射

A「一度始めたことは途中でやめちゃいけないんですか?」

→反射「やめられるものならもうやめてしまいたいっていう気持ちなんですね」

このパターンだと相手の疑問文に隠された「もうやめてしまいたい」という気持ちを照らし返しています。

3.具体化をともなう反射

A「このままずっと過食が治らないんじゃないかって心配なんです」

→反射「40歳になっても、80歳のおばあさんになっても、100歳になっても過食してるんじゃないか。」

あえて未来の状況を語ることで冷静な現実の吟味を促しています。


反射以外の応答技法

4.観察のフィードバック

相手の内的な体験とかかわるサインをありのままに述べます。

「涙がほほを伝っていますね」

5.リフレーミング

現実に異なった意味を与えるコメント。

A「かみさんがいつもがみがみうるさいんです」

→「奥さんはあなたのことを心配しすぎなのかもしれないですね」


本当にカウンセリングにはいろいろな技法があり、臨機応変です。

人によって状況によって対応を変えていくカウンセリングは話芸ならぬ聴き芸なのかもしれませんね。