ネットマーケティング・コンサルタントの林宏保です。
6/8に、ニコニコ動画が大規模なサイバー攻撃によりサービスが停止した、というニュースが流れました。
サービスの復旧までには7月一杯かかる(!?)ということで、ことの重大さがわかります。
運営するKADOKAWAの株価も約15%急落と、社会的な影響も大きいですね。
この記事を読んでいる方は、あまりニコ動とかニコ生見ていないかもしれないので直接的な関係ないかもしれません。
ただ、私はこれまでかなりの数のITシステムに関わってきたので、本当に恐ろしい話だなと思っています。
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具体的にはニコニコ動画を運用しているサーバー(コンピュータ)に侵入されて、「ランサムウェア」を仕掛けられたようです。
ランサムウェアとは、サーバーに侵入してデータを不正に暗号化し、復元と引き換えに身代金を要求する悪質な「マルウェア」と呼ばれるソフトのこと。
何でも、サーバー上の怪しいデータやプログラムを削除してサーバーを再起動し復旧を試みても、新たにランサムウェアまで復元されてしまうという手の込んだ犯行だそうです。
ニコ動の中の人にとっては悪夢でしかありません。
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サーバーがランサムウェアに侵されてしまった場合、業務を普及させようと、泣く泣く身代金を払ってしまう会社もあります。
決して表に出ないだけで(当然、そんなこと公表できないですが)。
しかも、お金を払ったところで相手は犯罪集団なので、無事にデータが復元できないケースもあります。
これ、やられたら本当にきついです。
復旧まで7月一杯かかる、というのはおそらくシステムを1から作り直す覚悟でやっていると思われます。
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世の中には大変なこともあるんだな〜、まあ自分には関係ないか・・・と思ったら大間違い!
規模はだいぶ違いますが、ワードプレスも世界中に復旧している分、標的になりやすいのです。
ご自身でレンタルサーバー借りてワードプレス運営している人は特に注意してください。
何度か書いてるけど、レンタルサーバーに侵入されること、プログラムを書き換えられること、不正なファイルを配置されること、気づいたらスパムメールの発信源になっていること、は結構な頻度で良く起きています。
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私は、身近な人のレンタルサーバーがハッキングされてそれを修正したこと、かなりの数あります。
で、これは誰にでも起こり得るから本当に怖いですよ。
インターネットは「世界」に開いている環境です。
とても便利な分、悪意を持っている人にもオープンです。
性善説が通じるのは日本だけ。世界に扉が開いているインターネットでは、性悪説ベースで対処しましょうね。
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またメッセージしますね。
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