編み物を始めたくなったらどうすれば良いのか?〈その3〉 | 糸屋の店番オジサン

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こんにちは、オジサンAです。

 

オジサンが思う編み物の始め方のその3。


筆が遅いから次はどうするの?状態で

申し訳ありません。

 

・作りたいものが決まって

・毛糸が決まったら


次は、道具を用意しないとね!

道具は、基本的には

作るものや使う糸によって選びますが、

その前にちょっと確認してもらいたい事が


家族、親戚、知人、友人で

編み物やってる(現在進行形)、

やってた(過去形)人がいれば

「編み物始めようと思うんだけど

 余ってる道具とか、なーい?」と

可愛く聞いてみてください。


今、がんがん編んでいる人でも

無くしたと思って何度か同じものを

買っていたりします。

がさ張るだけなので欲しい人がいれば

あげちゃいたいと思っていたりします。

「そういえば、亡くなったおばあちゃんが

 使っていた道具が一式残っているわよ」

とかもあるかもしれません。

編まなくなった人ならなおさら、

「もったいないから

誰か使ってくれないかしら」

と思っています。


新品で気持ち良く始めるのも

当然ありですが、

知ってる人が使っていた道具を引き継いで

使ってあげるのも良いことだと思います。

もらってあげてください。


①最初に揃えるもの

オジサンが思うに最初に揃えるべきものは

小物入れのポーチだと思います。

編み物で使うものは意外と

小さな小物が種類も数も多いです。

最初は、少なくても段々増えていくのが常です。

少なければ少ないなりに

多ければ多いなりに、無くしやすいです。


100均ショップで100円では

買えないかもしれませんが

数百円出せば、それなりのものが買えます。

オジサンは、携帯ゲーム機用のポーチを

数百円でゲットして使っています。

その中に更にかぎ針とレース針を

まとめて入れるための小さなポーチを

入れています。







②棒針

かぎ針だけの人は不要ですが。

棒針は、太さや長さ形状が色々あって

じっくり考えると選ぶのに迷います。


まず、玉付き2本針は買う必要がないです。

棒針の片方に丸い玉が付いている

最も棒針らしい棒針ですが、

往復編みにしか使えず、

間違った箇所を直す時に針の反対側から

編み目を外したい時に玉があるので外せない。


もし1本無くしてしまったら

2本針だと残った1本では

編むことができません。

4、5本針なら1、2本無くしても編めます。

(無くさないほうが良いですが)


そもそも、あの玉が本数が多くなると

意外とがさ張って収納効率が悪い。


買うなら5本針です。

4本針も5本針も値段が

そんなに変わらなければ

迷わず5本針です。

輪に編む時に4本よりは

5本の方が格段に編みやすいのと

1本無くしても何とかなるから。

(だから、無くさないほうが良いって)


もしかすると作るものによっては

輪針の方が効率的できれいに

編めるものもあるので、

知人やお店の人に相談してみてください。


輪針は、往復で編むのにも

輪で編むのにも使えて便利ですが、

どの長さを用意すれば良いのかとか、

長さが短いものは針の部分も長さが短くて

馴れないと編みづらいかもしれません。

それと、最初に作る作り目が、

輪針よりは、普通の針の方が

作りやすいので、独断と偏見で

言わせてもらえば5本(もしくは4本)針。


5本針の長さは、

普通の往復編みで

たいらなものを作るなら

一番長いやつでも大は小を兼ねるので

良いと思います。

輪編みで使うなら、5本の内の4本で

四角形を作ってその大きさが

どれ位になるかで長さを決めます。

編む編地がその四角形にかかって

しかも、それぞれの針の両端に

若干スキマがあるぐらいが良いです。

スキマが足りないと編み目が針から

外れやすくなります。

小さいものを作るのに針が長過ぎると

これも編みづらい。


経験者やお店の人に聞きながら

ちょうど良いものを選んでください。


肝心な針の太さ、号数ですが、

これは糸に合わせて選ぶのが基本です。

毛糸の帯のところにメーカー推奨の

棒針の太さが書いてあるので

それが目安になります。

本に載っているものの中には、

その毛糸の推奨号数から外れた

号数の針を使っている場合もありますが、

それは何かの意図があるので

それに従ってください。


③かぎ針

かぎ針は、棒針編みの場合でも

作り目やとじ、はぎで使う場合があります。


柄の形状が2種類あります。

金属のシンプルな棒状のグリップのものと、

平べったい形状のグリップになっているもの。


その昔は、棒状のものしかなかったので

選択の余地がありませんでしたが、

使いやすさを追求して

形状が進化してきているので

新しく買うなら平べったい形状のもの

が良いかもしれません。


かぎ針の両端がそれぞれ

別のサイズのかぎ針に

なっているものもあります。

1本で2本分の役割をするので

割安だし機能的な気もしますが、

編んでいてしばらく編まずに

糸と一緒に袋に入れておいて再開した時に

どっちで編んでいたか分からなくなったり

無くした時に2つのサイズを失う事に

なる(この人、無くし過ぎ)ので

個人的にはあまり好きじゃないです。


針の太さ(号数)は、棒針と同じように

編む糸の帯のところに推奨かぎ針の

太さが書かれているので、それを参考に。

棒針の号数しか書かれていない場合は、

お店の人に聞いてみてください。


作り目や、とじはぎに使う分には

あまり針の号数に神経質にならなくても

大丈夫です。


棒針は、色々編んでいっても

好みの糸の太さが同じ位になるのか

いつの間にかほとんどの号数が

揃ったとならないような気がしますが

かぎ針は、結構幅広くいろんな号数を

使うような気がします。

全部揃えても棒針ほどがさばらないので

思い切ってセットで揃えるのも有りかと。

全部の号数が揃ってると思えば安心だし、

無いと思って同じ号数を

何本も買うこともありません。


④その他の小物

《とじ針》

糸端の始末や、とじはぎに使います。

サイズが違うもの3種類ぐらいが

セットになっているものが

ほとんどの糸に使えて便利です。

針先が丸いものを使います。

針先が尖ったシャープポイントという種類も

ありますが、ほとんど使わないので

間違わないように。


《キャップ》

棒針の先に付けて編地が棒から

外れないようにするもの。

4、5本針の片方に付けて玉付き針として使ったり

編むのを一時終了する時に付けておきます。

「今日はここまで、続きは明日!」

で、バッグの中に押し込んで次の日に

取り出したら編地が棒針から

外れていたなんて悪夢を見ないように

中断する時はキャップをするようした方が良いです。


《その他》

他にもステッチマーカーや目数リングなど、

色々ありますが、必要になったら

都度用意すれば良いと思います。



編むものが決まって、糸も買って、

道具も揃えば、あとはいよいよ作成開始!


その4に続く…

 

 

オジサンからの業務連絡

 

okadaya(オカダヤ)新宿本店5F毛糸売り場、春夏糸が続々入荷してるよー。

売り場に私が編み図を作成している『アンデミーテ・ウラモミーテ」表と裏で違う柄が出てくるリバーシブル編みコースターとスヌードのキットを売ってるので手に取って見てくれるとうれしいです。

 

お知らせ2つあります

①2024年4月、ヴォーグ学園横浜校で「かぎ針編み初心者講座」を開講します。詳細は下記のYouTubeを見てね。

 

 

②草加で1ヶ月に1度第二土曜日にニットサロンを行なっています。こちらは講習ではなく、おしゃべりしながら編み物をするゆるい会です。良かったら遊びにきてね。