各地で猛暑を記録する今年の夏、
猿払でも6月から29度を記録
イトウ大量死があった2021年並みの少雨と渇水が
7月中旬まで続いていました
時折低気温になり何とかイトウの大量死は
免れているようですが…
猿払中流の水量…かなり渇水しています
すでに魚の死骸でもあるのかクマがウロウロしています
今のところイトウの斃死は確認できていません…
水温はすでに24℃に迫っています、
水量が有ればなんとかなるのですが…雨に期待です
この先の気候変動、
初夏、初秋に渇水しやすい猿払の河川、
高気温が重なるとすぐに高水温となり今後、
再び魚類の大量死が起こる可能性も、
気候等は人力では修正できませんが、
イトウへのプレッシャー軽減できると考えています。
今年の夏再び危機が迫っている状況の中、
猿払村と協議を重ね、
「渇水や高気温の予兆がある時の釣り自粛の延長を含めた変更」と、
「産卵床数の回復傾向が認められた場合の釣り自粛緩和」
を検討中です。
現在、猿払イトウの会が提言予定の危機が迫っている状態の
第一段階に入っていると考えています
(渇水、高水温と魚類斃死の予兆確認)
ですが、
15日から現在まで猿払北部で20mm南部で40mmほど降り
恵みの雨で河川水位が平水位に回復しました…
その後の天候、気温、水温の水位、渇水への移行の速度などを考慮し話を進めたいと考えています。
詳しい内容は役場と協議の上決定しますが、
目安として
6月の総雨量が各40㎜以下、
7月中旬までの総雨量が40㎜以下
など少雨が継続し河川の水位が著しく低下している
7月下旬から8月上旬の状況と河川環境環境推移を
判断基準として
渇水と夏日、真夏日が継続、その後の降雨日数や降雨量が
著しく少ない予報が出ている、~警戒レベル(自粛延長可能性の告知)
魚類の斃死が確認される~警戒レベル継続
降雨により水位復活~通常の釣り自粛
イトウの死骸が少数確認される、または
渇水、高水温により多くの河川でイトウの孵化率低下が複数年確認された
~釣り自粛延長、変更(期間未定)
渇水、高水温によりイトウを含む魚類の大量死が確認された
~翌年5月末まで釣り自粛
(斃死の量によっては数年釣り自粛の可能性もあり)
まだ協議の段階ですので内容は変わると思います、現在は警戒レベルに限りなく
近い状態です。
数日低気温で上流や支流の水温は下がっていましたが…
ヤマメは動画の通り…
2匹の死骸も確認しています、特に勾配の緩い河川、
水量の少ない小河川はこの状態が起きやすい…
渇水と高水温が続き、一時的に水温が下がっても溶存酸素の量が不足しているのでしょうか、人影に驚き泳ぎを速めたヤマメたちが痙攣して浮き上がってきます…
これは2021年大量死が有った年の7月下旬にも見られました。
恐らく調査での捕獲(電気ショッカーの使用)
麻酔、計測に魚たちは耐えられない状況かと思います、
調査の予定している(ブログ見てないかも)
研究機関、大学等ありましたら、
水量が回復するまで延期してほしいです。
イトウの稚魚浮上も良くありません…
この雨で浮上が増えるのか??
先週猿払支流、産卵床数100以上の産卵河川を
約3km調査して稚魚は6匹…
隣町の産卵河川、産卵床数約20個の河川では
5mの区間で…
普通にたくさんの稚魚が捕れます…本来これが普通です
猿払の産卵河川は河床材や地質、森林施業の影響なのか渇水に弱く
6月中旬から7月上旬に渇水があると
稚魚の成績が極端に悪くなる傾向にあり、
通常の水位でも取水施設の有る河川や、特定の河川で
孵化、浮上の成績の悪化が常態化している河川もあります…
明日も降雨が期待できそう…
せっかくの連休ですがイトウや魚たちには死活問題です、
降雨により水位が復活し何事もなく夏が過ぎると良いのですが