現在、7月8月の2ヶ月間と11月から翌年5月31日まで猿払村内でのイトウ釣り自粛を猿払村、猿払イトウの会でお願いしています。

 

持続可能なイトウ保護に向けて…今年は降雨増水が多く、カルバート(道路下に河川水を通す暗渠排水)の管理が頻発しました。

 

今年もチャリティーステッカーを販売多くの方にご協力いただき、

その売り上げを作業の資機材購入費の一部に使わせていただいています

 

カルバートの閉塞は魚類の遡上、河床材の移動を妨げ、土砂の停滞等を引き起こし産卵環境の悪化、礫の消失も引き起こします、林道等のカルバートの殆どが河川幅(河岸幅)に対し径が小さい物を設置しており、閉塞しやすい状況となっています

 

流下物により閉塞したカルバート       撤去後

管理者の人員は年々減り、予算も潤沢ではありません…当会によるボランティアにより管理が成り立っている状態です これら放置すると林道等の崩落、流失に繋がります

 

林道崩落等により山奥の車両が入れない河川では徒歩で林道山越えで行き、大きな流木はノコギリで切りながら手作業で閉塞物を撤去します…ノコギリの刃は消耗品です

内部が隆起したここのカルバートは側面を遡上経路として様子を見ます

 

水を吸った丸太は重く、一人では動かせない場合もあり…ハンドウインチが便利です

 

鉄製のカルバートは河床より高く設置すると腐食により底が抜けてしまいます

一部残った継ぎ目や隆起部分に流木が引っ掛かり閉塞、またはカルバートが浮き上がったり

折れたり…鋭い突起が残ったりと

この様に流木がスタックするとこれを起点に閉塞物が増加します

カットや圧迫による処理を実施しています、鉄を切断するノコギリやボルトクリッパーを使う事もあります

 

気候変動により降雨増水の様式が変化している印象です…今まで閉塞しなかったカルバートも

閉塞するようになり…今後この様な事例の抜本的な解決を管理者と協議なしなければならないと感じています。

 

イトウを含めたサケ科の遡上障壁となっている事例の一部ですこれらの改善作業を

今後も継続的に活動してまいります。